(ドラマ)ブラッシュアップライフ

安藤サクラ主演のコメディドラマ。

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死んでも人生をやり直す、という設定が面白いな、と思って見始めた。

市役所職員の安藤サクラは30台中盤で交通事故で死んでしまう。死後の世界で受付のバカリズムに「来世はグアテマラ南東部のオオアリクイ」と言われ、思い悩んでいると「もう一度人生をやり直しますか?」と言われ、やり直すことに。

次は薬剤師になって徳を積んでいくが、またもや30代中盤で交通事故で死んでしまう。次の来世は「インド太平洋のニジョウサバ」。まだまだ納得のいかない安藤は3度目の人生をやり直す。

次はテレビプロデューサー。最初はアシスタントから始めて、やっとプロデューサーになって自分のドラマ「ブラッシュアップ・ライフ」を手がけるも、オンエア直前でまたもや交通事故死。来世は「北海道のムラサキウニ」と言われ4度目の人生を始める。

今度は医者、そして研究職になる。「沢山の人の命を救って、次こそ来世は人間に!」と勉強を頑張っていたら、仲良しの夏帆と木南晴夏と疎遠になってしまった。代わりに勉強ができる優等生の水川あさみと仲良しになることに。

ある日、水川とお茶としていたら急に「人生何週目?」と聞かれビビる安藤。実は水川は人生5周目。安藤よりも1周多い。水川の話によると、最初は水川、安藤、夏帆、木南の仲良し4人組だった。しかし、夏帆と木南が二人で旅行に行った台湾の、行きの飛行機が事故にあって墜落・死亡してしまった。

それを阻止するためにパイロットになったが、若造のために該当の便に乗ることができなかったり、乗っても航路を変更することができなかったり・・・。毎回、該当の便を救うことができなかったらしい。

水川6周目、安藤5周目の人生では、二人で協力してパイロットになる。そしてバタバタしながらもなんとか該当便に登場することができ、無事に飛行機事故を回避。4人で仲良く台湾で食事をし、そしてその後もずっと4人で仲良く98歳まで過ごすことができた。亡くなった4人は生まれ変わって鳩になり、地元でのんびり過ごすことができた。という超ハッピーエンド。

まず脚本;バカリズムというのに、興味があったのが、このドラマを見始めたきっかけ。それと、安藤のお母さん役に大好きな中島ひろ子さんが出演していることも大きなきっかけになった。お父さん役のココリコ田中さんも良い味を出していたのも良かった。

最初の6回までは、何度も何度も人生をやり直していく、ただただバカバカしいコメディで、何も考えずに見るにはちょうど良い。そして最後は、「え、そんな裏話があったの?」という驚きから始まり、結構ジェットコースター的に物語が進んでいく。

飛行機事故を回避した時は、見ているこちらも「やったぁ~」と思ったし、これでもか、という限りをつくしたハッピーエンドで、逆に「やられたぁ~」という嬉しさも感じることができた。

物語全体を通じて、考えさせられることが何一つなかったけど、とにかく面白かった。シットコム・ドラマ「ジャパニーズスタイル」を、お笑い芸人が長編コントにすればいいのに、と思っていたけど、それに近いものが見れたような気がした。

あとは・・・自分がもし人生をやり直すとしたら、どうするだろう?と色々と想像したらそれはそれで面白かったが、赤ちゃんからやり直すのはなかなか辛いなぁ~、と思うと、アリクイでも鯖でもなんでもいいのかなぁ、とも思った。まぁいいか(笑)

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(ドラマ)100万回言えばよかった

佐藤健、井上真央、松山ケンイチ主演の刑事系+恋愛系ドラマ。

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佐藤健が幽霊になって・・・というイントロダクションでちょっと興味が湧いてきて、見始めるようになった。

佐藤健と井上真央は中学生の時に、それぞれが家庭内で問題があり、子供のいない保護司の元で一緒に生活したことがある仲だった。それが20年?ほど経って再会し、付き合うようになった。佐藤健はシェフとしてレストランで働き、井上真央はヘアサロンで美容師をしている。

ある日、井上の誕生日に佐藤のアパートでお祝いディナーをする予定だったが、佐藤は表れず、井上は冷蔵庫を開けると、その夜に二人でお祝いをするための料理が残されていた。

佐藤が次の日になっても戻ってこないので、井上は警察に捜査願いを出す。刑事の松山は親身になって捜査をする。そんな時に街中で佐藤を目撃する。が、なんと佐藤は幽霊となっていて、松山にしか見えない。松山の実家はお寺で代々霊感が強い家系だった。

佐藤によると、彼は「どうして自分が幽霊になったのか?死んだとして、どうして死んだのか記憶が全くない」とのこと。松山によって、佐藤が幽霊になった、と聞かされた井上は動揺するが、松山を介してお互いにコミュニケーションを取ることに。

そうしているうちに佐藤の死体が山中で発見される。そして葬儀が行われた。納得のできない井上。そして幽霊になった佐藤。最終的には、佐藤のレストランのオーナーで、保護司のサポートもしていた荒川良々が佐藤を殺したことが判明。荒川良々は、保護司をサポートしていることを表向きの理由にして、実は保護司の所に預けられていた女の子達に夜の仕事をさせていた。それを佐藤に知られてしまったために殺してしまった。

さて、物語としては1年ほど前にやっていた、堤真一主演の「妻、小学生になる」に似ている感じもして、僕的には結構期待しているところがあった。さらに今回は、殺人事件というミステリーの要素もあり、そこが結構面白かった。中盤から幽霊がどうこうよりも、殺人犯が誰なんだ?というところにばかり注目してしまった。

お笑いコンビ、インパルスの板倉さんが幽霊役で出てくる。そして佐藤の相談相手として面白おかしく掛け合いをするのだが、なかなか良い味を出していて良かった。ただ彼がどうして幽霊になった、とか、彼に関して描かれている部分があまり少なく、そして最終回で無理やりこじつけたかのように、彼のいきさつに触れて、強引に完結してしまったのは、ちょっと雑かなぁ、と思った。まぁいいけど。

あと韓国人の女優さんが出てきて、井上の心療内科?の医師として井上の相談に乗ったりするのだが、物語としてこの役柄が必要だったかなぁ、と思うとちょっと疑問。色々な偶然が重なって井上と仲良くなるのだが、その辺もドラマだからこそ、という感じで不自然感があった。

最終回の前の回で、一度成仏した佐藤が突然戻ってきて、井上にも姿が見えて、話もできて、一日だけ一緒に過ごせる、という夢のような時間ができる。二人でやりたいことをやり、松山にもちゃんとお礼を言って、板倉さんにもお礼を言って、最後は井上と二人で思い出の海岸に言って朝まで話をして、そして最後に成仏する、というエンディング。

もともと幽霊という設定がドラマだからこそ、なので、成仏した幽霊が戻ってくるとか何でもありだけど、最初はちょっと納得がいかなかった。でも、見ているうちに関わってくれた人たちにお礼を言ったりしているのを見て、とても最高のハッピーエンドだな、と思った。

夜が明けて明るくなった海を見ながら、成仏した佐藤がいなくなって一人で歩いていく井上を見ていたら、ちょっと悲しくなったけど、好きな人の死をちゃんと受け入れられて良かった、と思った。

なかなか良いドラマを見れて良かった。

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(ドラマ)リバーサル・オーケストラ

門脇麦、田中圭主演のクラシック音楽をテーマにしたドラマ。

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幼少期にバイオリンの神童と呼ばれた門脇麦は、ある発表会で重圧に耐えられなくなって、演奏途中で舞台から逃げてしまった。そしてその後はバイオリンを引かなくなり、西さいたま市の職員として働いている。

西さいたま市の市長の生瀬勝久は、市の財政の悪化から、市の管轄の児玉交響楽団(玉響)を解散するように迫られる。しかし楽団を残したい市長は、ドイツで指揮者の修行をしている息子の田中圭を呼び戻し、玉響を一流のオーケストラにするように言われる。

玉響の広報担当をしていた門脇麦は、昔バイオリンの神童だったことが田中圭にバレて、玉響に入るように説得され、コンサートマスター(コンマス)を任されることになった。

その後、団員の色々なドタバタがありつつ、物語は進行。反市長派の議員からは、コンサートを満員にできなければ解散!と言われるが、メキメキと上達していく玉響の団員たちは集客にも力を注ぐ。

コンサートは満員にはわずか数人しか足りなかったが、今度開館する、新しい市営のコンサートホールにて、一流のオーケストラ、高階フィルハーモニーと対決して、勝利したら解散しなくても良い、という条件を突きつけられる。

それからまたバタバタがありつつも、最後は僅差で高階フィルに勝利し、玉響は存続できることになった。そこで物語はハッピーエンド。

ちょっと「のだめカンタービレ」っぽいかな?と思って1回目を見たら、なんか面白そうなので見続けてしまった。最初は恋愛要素が全然なくて、ヒューマンドラマっぽかったので、僕にとっては見やすかったけど、途中で余計な恋愛ストーリーが入ってきたのが、ちょっと邪魔だった。

玉響メンバーも、個性派の俳優さんが揃って、それぞれにあったエピソードがあって、その人間味あふれるストーリー展開が見ていて、楽しかったり、考えさせられたり。どの俳優さんも見ていて安定していて実力のある方々なので、今後のドラマや映画での活躍に期待したい。

なんだかんだと最初はダラダラと見ていたが、最後にはスーッと吸い込まれていったドラマだった。

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(ドラマ)我らがパラダイス

NHK・BSプレミアムで放送されたドラマ。主演は、木村佳乃、高岡早紀、堀内敬子。

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原作は林真理子の同名小説より。NHK総合ではなくBSプレミアムにも関わらず、かなり豪華なキャストでびっくりした。メインのトピックが「親の介護問題」ということもあって、どん物語なのかもとっても気になった。そのトピックを林真理子がどう描いたのか?というのもとても興味深かった。

木村佳乃ら3人は、超高級老人ホームに勤める職員。木村佳乃は看護師、高岡早紀はダイニングのサーバー、堀内敬子は受付。あるとき、木村佳乃の母親が動けなくなり、介護が必要になった。最初は自宅で面倒を見ようとしたが、無職の弟が母親の貯金をねだってきた。それを避けるために木村は、自分の母親と超高級老人ホームで意識のない寝たきり老人を入れ替え、寝たきり老人を安い介護施設に入居させてしまった。

その後、堀内敬子の父親も痴呆症になるが、お金がなくてやはり預けられるところがないので、同じような寝たきり老人と入れ替えてしまった。さらに看護センターのもう一人のナースも自分の母親と入れ替えてしまう。

その他にも、高岡早紀は入居した独身老人と結婚したり、入居者同士がやはり結婚しようとするが息子たちに受け入れられない、とか、老人介護、老人ホームでの出来事が色々と発生する。

最後は、入れ替えた寝たきり老人が亡くなってしまい、そのご遺体を元の超高級老人ホームに連れ戻す、というドタバタがあり、支配人にバレて全員解雇されてしまう。また、どのドタバタに加担したということで、何人かの老人入居者も出ていくことになった。

最後は、元入居者の渡辺正行に呼ばれて会いにいくと、「使っていない一軒家がある。そこでみんなで暮らそう」という提案がされる。木村は「いいですね。我らがパラダイスですね」といって物語は終了する。

見始めて最初の時点で、入れ替えられた寝たきり老人が、介護施設で亡くなったらどうするんだろう?という疑問があって、最終回でそれが出てきたときには、やっぱりな、と思った。この作戦の一番の弱点だと思ったから、そこが物語の山場になると思った。でも最終的に、施設側が大問題にしたくない、という配慮から解雇だけで済んだのは、ドラマらしいな、と思った。

少子化とそれに伴う人口減、これから日本が直面する大きな問題を、日本全体ではまだ他人ごとのように思われているかもしれない。実際に影響が出るのはもう少し経ってからだろう。

介護施設に入居したいけど、空きがない。介護する職員もいない。子供がいない人は面倒を見てくれる家族もいない。今までの経済停滞のせいで介護を受けるための資産もない。

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2021np/index.html

2021年の統計によると、第一次ベビーブームの1947年~49年生まれが72~74歳。

まずこの年代が80代を迎える2027年~30年。この年代が各年200万人ぐらい。そのころ働き盛りの20代後半、例えば2000年~03年生まれはというと各年120万人ぐらいなので6割。この中で4割増の老人の介護をするとなると、介護職員の確保は難しくなるだろう。給料を上げて募集すると、経済的に入居できない老人が出てくる、それを税金で補おうとすると問題はもっと深刻化する。

第2次ベビーブームの1971年~73年生まれが47~50歳。この年代が各年200万人。この世代が80台になる30年後とすると、介護する年代はちょうど今、生まれてきた赤ちゃんの年代か?先日のニュースでは年間の出生数が80万人を切った、とか言っていたから、介護してくれる年代は半分もいない。

今回のドラマは林真理子さんが少し面白おかしくストーリーを立ててくれて、真面目な要素を入れつつも基本コメディ仕立ての作品に仕上がったが、その裏には本当に深刻な問題が待ち構えている、ということを認識しないといけないのかもしれない。

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(ドラマ)Get Ready!

妻夫木聡が主演の医療系ドラマ。他にも藤原竜也、松下奈緒、日向亘などが出演。

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妻夫木聡は昔、ブラックジャックによろしく、というドラマで新人研修医を演じていたが、その時からなかなか良い演技をしていたので、今回もちょっと見てみることにした。

妻夫木聡はどんなに困難な病気でも違法な方法で手術をする闇医者。藤原竜也は表の顔は国際弁護士、しかしこの違法な手術の交渉人として患者と接触する。松下奈緒は手術助手。日向亘は患者や警察など色々な情報を収集するハッカー。

この闇医者軍団は、交渉時に仮面をしていることから「仮面ドクターズ」と呼ばれ、違法な医療行為をしている、ということで警察に追われている。

最初の数回は、「お前に生きる価値はあるのか?」と妻夫木聡が患者の素性を考慮しながら、手術すべき患者かどうかを問いながらストーリーが進む。

途中から、物語に関係する人物たちの過去が語られ始める。日向亘は学校がつまらなくて山得てしまったが、初恋の相手が教師のいじめにあって自殺を図った。そして妻夫木聡に助けてもらった。松下奈緒は宝石商を営んでいたが、だんだんと危険な組織に追われるようになり、妻夫木聡に整形してもらって、名前も容姿も変えた。藤原竜也は自身が肝臓系の病気になり、妻夫木聡mに手術をしてもらった。

妻夫木聡はというと、手術の腕が買われ転職した病院で、その腕に嫉妬した院長に嵌められて犯罪者にされてしまう。肝臓移植で、順番的には小学生の女の子が優先のはずなのに、金持ちの社長に移植されてしまった。そして移植される予定だった女の子は亡くなってしまう。犯罪者となって病院を追われ、行き場を失くしてしまった妻夫木聡はそこから闇医者になった。

さて物語の後半。院長の娘が胃がんで手術が困難となる。院長でさえも手術することができない。そこで妻夫木聡が登場。過去に自分を嵌めたことを告白し、全財産を差し出すことを条件に娘の手術をする。無事に自分の無実が証明された妻夫木聡だが、警察の手が近づいてくる。

最後はまた、とある少女の難しい手術をすることに。警察の手はもうすぐそこまで。しかし藤原竜也が警察と交渉して、なんとか逮捕されずに済んだ。しかし藤原竜也は逮捕されてしまう。

1年後、出所した藤原竜也はまた他の3人を招集し、闇医者を再開することになった。

さてさてさて、これが大体のあらすじ。

まず色々な状況を考えて、まぁ現実には到底あり得ないストーリーだな、というのがある。ただSFとかアニメとかも現実にあり得ないストーリーは存在するので、まぁそれはそれでいいかな、と10歩ぐらいは譲る。

法を犯してでも人の命を救うか?法を順守して人の命を切り捨てるか?というテーマが最終回で出てきたが、今の世の中に、そんなにビックリするほどの、「使用してはいけない薬品」とかがあるのかなぁ、というのが疑問。治験が充分でない薬品などを使うのはリスクがあると思うし、いくらスーパードクターでも使わないんじゃないかな、と思う。

仮面ドクターズの4人それぞれの過去などは興味深かったけど、わかってしまうと、そんなものか、という感じで新鮮味というか驚きとかはあまりなかった。

人気のある、TBSの日曜劇場というだけあって、ゲストが豪華だったのは見ていて楽しかった。特に後半は鈴木亮平が出てきたのはびっくり。主人公でも全然行けるレベルの俳優さんが、こんなちょい役で出てくるのか?!というのはとてもワクワクした。

ストーリの展開から続編があるような気がするが・・・。こればっかりは今回の視聴率次第なのかな?でも、続編が出たらゲストが楽しみなので、また見ようと思う。

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