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(ドラマ)厨房のありす

門脇麦主演のドラマ、厨房のアリスを見た。会社の人が「面白かった」というので、1シーズン遅れで、1週間ほどかけて駆け足で見た。

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料理は化学です。という口癖の主人公は、驚くほどおいしくて優しいご飯を作る自閉症スペクトラムの料理人・ありすは自分のレストランのシェフとして働く。幼い頃から彼女を守る、元ヤンの親友(前田敦子)はそのレストランでウェイトレスをしている。そしてその父親は大学で化学の教授をしているゲイのシングルファーザー八重森心護(大森南朋)。

元ヤンの親友が妊娠して3人目が生まれる、ということで住み込みのバイトを募集したら、やってきたのが普段はネットカフェで暮らす青年・酒江倖生(永瀬廉)。最初は自閉症特有のこだわりのある行動に戸惑うも、それを受け入れていくうちにありすと仲良くなる。

そんなとき、五条製薬の五条蒔子(木村多江)がありすに会いに来る。ありすは彼女が自分の母親だと思っていたが、話を聞いてみたら実は蒔子の妹の未知子(国仲涼子)が母親だった。そして、蒔子、未知子、心護は以前五条製薬で同じ研究所で働いていた。

さらに倖生の父親の十嶋晃生は、心護と愛し合う仲で、彼もまた五条製薬の同じ研究所で働いていたが、研究所の資金の横領の罪に問われ自殺。また蒔子の夫の五条誠士(荻原聖人)も五条製薬の同じ研究所だった。

ありすの母親の未知子は、ある日の研究所の火事により亡くなった。その当時、ありすもそこにいて、誠士によって助けられた。

しかし実は、誠士がアリスの父親で、意図しない形で未知子が妊娠。シングルファーザーで出産。そんな状況に不満のあった誠士が、研究では不要な発火性薬品を購入して火事を起こし、意図的に未知子を殺害。

また誠士は晃生を利用して研究費を横領。そのお金で大学教授を買収し、検査データを改ざんし、開発していた医薬品の認可を取り付けた。最後は誠士が全ての罪を認めて一件落着。

さてさて、僕のドラマ評。ドラマの最初の数回はなかなか良かったと思う。リバーサルオーケストラの門脇麦の、自閉症の演技はとてもうまかった、と思うし、その辺りのセリフ回しや物語の進行はとても良かった、と思う。

でも中盤になって、自閉症のありすが、結構簡単に色々な人と関わっていって、「あれ?自閉症だよね?」という場面が多くなったように思う。物語の進行上、ありすを登場させてないといけないのはわかるけど、前半であれだけ他人と接するのが苦手、とか印象付けていたのに、なんだかなぁ、とちょっと残念だった。

また後半は、ありすの母親の死因、そして倖生の父親の十嶋晃生が自殺した原因を探る、という何だか刑事ものの流れになり、これもちょっとなぁ。最後に同性愛者を出してくるところも何だかな、という感じ。

世間でそれなりに認知されるようになった自閉症をメインに、「おっさんずラブ」で注目される同性愛。そして後半はドラマである程度の視聴率が取れる事件モノで、さらに伏線を乗せて視聴者を楽しませる手法。なんかもう、何でもござれ、と言う感じが否めない。

自閉症をメインに、それを暖かく周りが見守るアットホームなドラマかな、と思っていたのに、最後は殺人とかなんだかんだとバタバタして、期待からはちょっと離れてしまった。

同性愛について、否定するつもりはないし、むしろ僕は肯定する側だけど、注目されているからと言ってそれを持ち出すのもどうかな、と思う。同性愛者の方々も、認知されて理解されるのは有難いと思うけど、そこまで注目されたり、取り上げられるのも嫌なんじゃないだろうか?それが特別なものではなく、当たり前のこととして扱ってほしい。そういう意味では、ドラマで出してくるのはどうなのかな、と思う。

でも、大森南朋さんの演技はとても自然体で良かったし、前田敦子さんの演技も初めて見たけど、元ヤンキーがとても合って・・・。下剋上球児に出ていた橘優輝さんも出演していてビックリした。

後半の犯人捜しの時に、今までやってきた役柄からして、荻原聖人さんが犯人かな?と思っていたらまさにその通り。でも、最後の長いシーンでの荻原さんの演技は、さすがベテランだな、と感心してしまった。とても適役だったと思う。

倖生役の永瀬廉さん、元ジャニーズ系の男性アイドルグループ、キンプリのメンバー、ということで「どうかなぁ」と思ったけど、まぁまぁの出来。ありすと恋愛関係になったけど、自閉症ってそんなに簡単に恋愛関係に慣れるなぁ、とか演技とは別の、あの役柄がちょっとなぁ。もっと違うドラマの違う役でもう一度見てみたい、と思う。

そうそう、恋愛関係の台詞回しもちょっと入っていけなくて、「最近、ありすとどうなのよ?」みたいな台詞を前田敦子さんがいう場面とか、僕は苦手だったので、とても困った。

次回はテーマをもっと絞ったドラマに、皆さん出ていただいて、その上での演技を見せてもらえたらいいな、と思う。

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「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成

奥さんが、文庫本が出るまで待って待ってやっと手に入れた小説、ということで読んでみた。

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どこかのウェブサイトに、ネタバレのあらすじがないか、と調べていたら下記を発見。
https://nonnopan.hatenablog.jp/entry/2024/02/17/172636

僕の書きたかった感想も書いてあって、あぁ、僕は自分の感想文なんて書かなくてもいいかな、と思えるぐらい同じ感想だった。

簡単なあらすじは、超人気IT企業の新卒採用。5000人の応募者の中から選抜された6人の大学生が、最後はディスカッションで一人を選考する、という状況で、その会議室から各応募者に関する告発文が発見される。封筒に入ったそれぞれの告発文を1つづつ開けていく参加者。そして犯人捜しをする参加者たち。最後はアリバイの無い波多野が嵌められた形で犯人となってしまう。

後半は、IT企業に入社できた嶌衣織の視点から、当時のディスカッションの真相を調べていく過程が描かれる。きっかけは波多野が病死し、彼が残した当時の告発文から。しかしその告発文もパスワードが掛けられたファイルのため、全てを知るのは物語のエンディングになってから。最後は、ハッピーエンドで終わっていく。

まず最初は、上の感想文にも書いてあったけど、前半のからくり。文章は波多野目線で書かれていて、IT企業に入社できたのは波多野、と思わせる流れで読み進んでいって、最後の最後で実は入社できたのは嶌だった、という大どんでん返し。ここで大きな衝撃を受ける。ここから後半に入って一気に読み進め、数日で読み終えてしまった。

最後になって、告発文を用意したのが九賀だったと判明。それで終わりだと思っていたら、実は6人全員の告発文にはちゃんとした裏話があり、全員が善意と正直さで起こしてしまった、少しの過ちでしかなかった、ということが判明。誰も悪い人なんていなかった、という清々しいエンディング。

さて、最初に言ったように、僕の思っていたことは全て上記サイトに書かれているので、それ以外の点について書いてみたいと思う。

この物語は、日本の就職活動のいびつな構造に対する問題定義をしている、と思う。本屋には就職活動対策の本が並び、そして人事採用担当向けには、採用活動対策の本さえある。就活生も採用担当も完ぺきではない。しかし人々は、「良い会社は良い就活生を見極めて、優秀な学生を採用する」という神話を信じている。

さらに言うと、日本の会社をリストラされると、優秀じゃなかったからリストラされた、というレッテルを貼られる。そしてリストラされたから、という理由で転職活動もなかなかうまく行かなかったりする。

しかし実際は、優秀な人から順番に、優良企業に採用されるわけではなく、単なる運だったり、採用担当側の好みで会ったりする。

それを踏まえるならば、企業の採用活動なんて、企業が一方的に就活性を選ぶ行事ではなく、就活生だって採用活動をしながら会社を選ぶ権利がある、ということだ。確かに何百通の履歴書を送っても、なかなか連絡が来ないと、やっと連絡をくれた企業にはなんとしても採用されたい、と思うのも無理はない。でもだからと言って、自分たちの立場を弱くする必要はないし、企業の採用担当なんて神ではない。

最近では、就職して数か月して決まった部署が気に入らなくて、すぐに辞めてしまう新入社員、転勤になって退職する社員もいるらしい。企業も人事が一斉に採用をするのではなく、各部署ごとに採用活動をさせて、入社する前に仕事内容を確定させたり、勤務地を先に決めてあげれば、そんなことにはならないはず。もうちょっと採用する手法を変えた方がいいんじゃないか?と思う。

あとがきに、作者へのインタビューが掲載されていた。作者が小説を書くときに、どのような手法を取っているか、などが書かれていた。かなり緻密に計画をされていて、さすが!の一言。エクセルシートで登場人物のエピソードなどを管理して、書き忘れのないようにする、というのも凄かった。沢山のどんでん返しがあり、やっぱり本屋大賞を取るだけのことがあるな、と思った。

この作品はコミックにもなっているし、2024年11月には映画も公開されるらしい。どのように映像化されるのか、とっても楽しみだ。
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(ドラマ)不適切にもほどがある!

阿部サダヲ主演、宮藤官九郎脚本のドラマ「不適切にもほどがある!」を見た。

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阿部サダヲも宮藤官九郎も同学年なので、彼らの活躍を見ていると自分もとても元気が出てくる。

あらすじについては、ウィキペディアにかなり詳細が載っているので、そちらを参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E9%81%A9%E5%88%87%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%BB%E3%81%A9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B!

このクールでは、昭和の価値観と、令和の価値観を比較するドラマが2つあった。一つはこの「不適切~」でもう一つは原田泰造主演の「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか?」。今回、「おっさんの~」を見なかったのは、あらすじを見る限り、とっても真面目そうな題材で、主演の原田さんがとても肩身の狭い感じに思えたこと。原田さんは僕より学年が1つ上だけど、まぁ同年代ということで、その同年代が肩身の狭い思いをしているのはちょっと見たくないなぁ、という感じだった。

でもこの「不適切~」に関しては、脚本が宮藤官九郎ということで、コメディ色がメインということも最初から出ていたし、第一話で笑っちゃうぐらいのミュージカルがあったので、「これなら見やすい」という感じだった。

自分の場合、状況がちょっと違うので、会社でどういう風に思われているか、などなどよくわからないけど、ドラマで描かれる会社の雰囲気を見ていると、働きづらそう、という印象。色々なことに気を使い、ちょっとでも間違えるとナントカハラスメントと言われてしまい、逆に自分がうつ状態になりそうだ。

そんな状況をコメディで表現して「笑っちゃおうよ」というストーリー展開はある意味で爽快だった。みんなが普段言えないのことをミュージカルという曖昧な感じにしながら、そしてそれを色々な出演者が言っていく、というのが「うますぎる手法」だった。

またコメディだけにとどまらず、主人公の市郎と娘の純子が1995年の阪神淡路大震災で亡くなる、という設定も意表を付かれたし、少しだけ泣けてきた。だからこそ、市郎が「どう生きるべきか?」ということを考える場面は、時代に寄らず誰もが考えないといけないことなんだな、と認識させられた。

主演の阿部サダヲは宮藤官九郎と共に「大人計画」という劇団に所属していて、また「グループ魂」というバンドでも一緒に活動している。井上役の三宅弘城も実はバンドメンバーだと知ってビックリ。純子役の河合優美、むっち先輩の磯村勇斗、向坂キヨシ役の坂元愛登もナカナカ良い味を出していてよかった。

小泉今日子が本人役で出てきたり、男闘呼組の成田昭次が最終回で出てきたり、話題になった出演者もドラマを盛り上げてくれて、とても楽しめた。

改めて宮藤官九郎の脚本は面白い!と思った。次回作に期待!

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(ドラマ)春になったら

とんねるず・木梨憲武と奈緒のダブル主演。奈緒さん主演のドラマを鑑賞するのは「ファースト・ペンギン」以来。

3か月後に結婚する娘と、余命3か月と宣告された父の、ハートフル・ホームドラマ。

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木梨憲武さんの朝のTBSラジオなどを聞いていたので、どんな演技をするのかな?というのがまず興味があった。木梨さんの演技は、多分、40年ほど前に見た、映画「そろばんずく」以来だと思う。

第一話でいきなりお互いの状況を伝え合う二人。椎名瞳(奈緒)は東大出身の売れないお笑い芸人、それもバツイチで子持ち、というかずまるくん(濱田岳)と結婚したいと言い出す。そんな経済的にも不安定な相手との結婚に断固反対する椎名雅彦(木梨)。

お互いに「結婚までにやりたいこと」「死ぬまでにやりたいこと」を掲げて、試行錯誤しながらもやりたいことを進めていく二人。木梨さんは高校の同級生)に会って謝りたい、と言ってなんとか探し出して会うことができた。同級生役は中井貴一さん。確か実年齢でも木梨さんと同い年で仲が良かったはず。

最初は「結婚を止めさせる」と言っていた木梨さんも、奈緒さんと旅行に行ったりしながらお互いに話し合って、最後は「瞳の結婚式に出席する」という目標を立てるまでになった。

最終回では、木梨さんはほぼ末期で寝たきりで、酸素吸入器をつけて車椅子移動の状態。それでも本人の希望通り、在宅治療になり担当医も訪問対応してくれる。そんな中、瞳とかずまるの結婚式が行われた。場所は自宅前の道路。下町の細い路地で少し行くと鳥居もある。

参加者は家族と親戚、友達のみ。かずまるの家族が全くいないのがちょっと不自然だったけど、それはまぁよしとする。その後、披露宴会場に行くが会の名前は「旅立ちの会」。結婚する二人の旅立ちと、もうすぐ天国に旅立つ父親のための会。

木梨さんが「葬式に呼ぶ人リスト」に書かれていた人たちが勢ぞろい。中にはケイトさんという黒人の歌手の人が歌ってくれたり大盛り上がり。ケイトさんの部分、もっと特別に盛り上がるのかな?と思ったら、結構一瞬で出番が終わったようで少しビックリ。

その後、瞳から木梨さんのお姉さんへ電話があり。そして葬式後の場面。最後には、瞳の家にかずまる父子が同居し始めて物語は静かに終わっていった。

ドラマが始まって3話ぐらいで、ネットニュースでは「ノリさんの台詞が棒読み」とか否定的なコメントがあったけど、他のニュースでは「ノリさんは結構、アドリブを入れているらしい」というコメントもあった。僕が何の疑いもなく見た感じでは、あの演技がとても自然なノリさんの普段の雰囲気で、台詞も自分が言いやすいように、そして自分らしさが出るように言い換えているのかな、と思った。今回の「椎名雅彦」という役はノリさんがぴったりだと思った。

今回、このドラマを見て、どうしても僕が言いたいのは、映像がとっても綺麗だった、ということ。テレビドラマのカット割り、というよりは、映画のカット割り、というのが正しいと思う。光の当て方、とかカメラを置いてある場所、ピントの合わせ方、どれをとっても映画のシーンだった。それが物語の性質上、とってもマッチしていて、ほのぼのしたストーリが余計に際立った。

今回、監督を勤めたのが松本佳奈さんと穐山茉由さんという二人の女性。松本さんはCMディレクターを経てテレビドラマ監督になった方。穐山さんは一般職で就職するも、30歳で映画の専門学校に入り直し、映画の世界をメインにしてきた方。カット割りは穐山さんの意向が大きいのかな?と思いつつ、松本さんも映画を何本か撮っているので、二人の好みなんだろうな、と思う。

今回のストーリーについて、昨今のテレビドラマに求められている「伏線」というのが全くないドラマだったし、奇想天外も予想外も何もない。そして最終回は、主人公の二人にとってベストな形で終わる。刺激が欲しい視聴者には物足りないかもしれないけど、僕としてはむしろ、こういうドラマがあるべきなんじゃないかな、と思う。

人の死は悲しいものではない。誰にでもいつか来るもの。それを僕らは受け止めないといけない。特に死にゆく人が、自分の人生を全うして、その人生に充分満足しているなら、笑顔で送ってあげようよ、という制作側のやさしさが伝わる。

また最初は親に反対された結婚でも、やっぱり一人でいるよりは二人の方がいいよね。今回はバツイチ子持ちだから3人になったけど、家族がいる方がやっぱり楽しいよね。というメッセージ。ありふれた生活に、ありふれた毎日。でもそれがとっても大切な時間なんだ、ということを改めて教えてもらったドラマだった。

「最終回は泣くのかな?」と思ったけど、泣かずに暖かい気持で見終えたのは良かった。そういう風にしてくれたのは、二人の女性監督のやさしさかな、と思う。二人の次回作に期待したい。

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(ドラマ)グレイトギフト

反町隆史主演の「グレイトギフト」を見た。

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漫画とか小説とか原作があるのかな?と思ったら、オリジナル脚本とのこと。
完全なミステリーというか、サスペンスというか・・・僕が今まであまり見てこなかった分野のドラマで、最初はどうしようかな?と実は見るのを迷っていた。

しかし反町隆史さんが、とても陰気で優柔不断な医師を演じていて、今までの反町さんのイメージが崩れたので、ちょっとどういう展開になるのか、見てみたくなった。1990年代の人気俳優は、結構出演作を選んだり、役を選んだりするんだろうな、という印象があったので(某・織〇裕〇さんはそうらしい)、このイメージと違う役をどこまでうまくできるのかな?というのも興味があった。

ある日、患者が急性心不全でなくなってしまう。首の辺りに不審な黒墨を発見した病理医の藤巻(反町)。調べた結果、心不全の原因となる球菌であることが判明。理事長に進言するも秘密にしておくように言われる。警察に届けた方がいい、と提案するも拒否される。

入院中の妻の担当医をしている白鳥教授に相談したら、なんと!白鳥教授は殺人球菌を使って理事長を殺害。前回の理事長選で次点だった白鳥教授が理事長に昇格する。そして殺人球菌「ギフト」の秘密を知っている、他の病理医や、医学系大学連合会議の副議長をも殺害してしまう。

そんな時、政界の大物3人が心不全で亡くなる。なんと事務長の本坊(筒井道隆)が、殺人球菌を盗んで、コンサルタントに高額で譲渡していた。さらに殺人球菌を要求してくる事務長。同期の郡司(津田健次郎)に相談したら、偽物を渡すように指示される。しかし簡単にバレてしまい、郡司と藤巻は指定の場所へ。監禁されている事務長。しかし、郡司のトリックでコンサルタントも殺人球菌で殺害されてしまう。

藤巻と本坊の弱みを握った郡司は、白鳥理事長をギフトで殺害して、自分が理事長になろうとする。しかし白鳥理事長の方が上手で、藤巻、本坊、郡司、そして藤巻に協力的だった病理医の久留米穂希(波瑠)をも味方に付けてしまう。

藤巻は久留米と画策して、警視庁の元刑事・神林育人(尾上松也)に密告するも、神林にさえも裏切られ、神林も白鳥理事長の味方につけてしまった。神林は最初の犠牲者の元総理大臣の関係から国立生命理工学研究所が絡んでいることを掴んだ。

そしてその研究所の名簿から、実は久留米が研究所ので以前働いていたことを知る。久留米はギフトの発見者で、10月7日に発見されたことからOCT7と名づけられていた、と言う。

久留米は発見した当初、所長に「球菌の全廃棄」を進言するも拒否され、研究所を退職。そして現職で働いていたところに、自分が発見した球菌を藤巻が調査していることを知ってしまった。なんとか殺人を止めたい久留米。しかし、白鳥は久留米が真犯人ではないか、と疑う。

久留米は犯人ではない、と信じる藤巻に、久留米は自分が個人で作った秘密の研究設備を教える。そこでは、久留米が一人でギフトの特効薬(カウンター球菌)を研究していて、ほぼ完成しているとのことだった。

さらに藤巻は、自分の妻がパートタイムで国立生命理工学研究所で働いていたことを突き止める。妻からは、面接時に藤巻、久留米の同僚の奈良茉莉(小野花梨)がいたことを聞く。実は奈良がギフトを使った殺人の首謀者だった。

奈良によると、元総理大臣を殺害したのは元理事長。二人の間になんらかの言い争いがあったらしい。その後も、奈良はギフトの研究サンプル欲しさに何人も殺害していた、とのこと。

その後、バタバタありつつも、奈良、白鳥理事長他、関係者は逮捕、もしくは事情聴取を受け、物語は無事に終わりを告げた。

まず、ここまであらすじを書いていて、とにかく面倒。つまり物語がとっても複雑だった。「誰が真犯人?」とワクワクしながら見れたのは良かったけど、頑張っている藤巻を色々な人たちがどんどんと裏切っていくのを見ていると、見ているのが辛くなった。

また一生懸命頑張っているのに、妻に裏切られてしまった藤巻もさらに可愛そうだった。まぁ夫婦関係なんて当人たちにしかわからないから、奥さんが藤巻に不満があったんだろうな、というのは納得しつつも、いやぁただただ藤巻が可愛そうな状況ばっかりで辛かった。

でももし、本当にか弱い感じの俳優さんが、藤巻を演じていたら、絶対に逆転はないだろうな、と諦めちゃうけど、反町さんが演じていたから「もしかしたら逆転があるのかも?」という気には少しなることができた。

一つびっくりしたのは、高級クラブのママ役の倉科カナさんが、今シーズン2つのドラマに出演している、ということ。このグレイトギフトと正直不動産2。正直は去年からやっているので出るのは当然としても、平行してこのドラマに出ているのはすごいな、と思った。

あとは・・・病院の医者ってあんなに暇なのか?という疑問。パティオで、話し合ったり、理事長室でギフトの話し合いをしたり、夜にクラブに飲みに行ったり・・・。また、ギフトを投入されて死にかけても、カウンター球菌で復活したら、普通に意識を取り戻したり・・・。本当なら、数日安静にしていないといけないんじゃないかな?という気もするけど・・・。その辺はさすがにドラマだな、という感じがした。最近、ドラマが現実とあまりにもかけ離れているとテンションが下がる。

しかし、最後の場面で、もう一人の元研究所・職員だった北本がある人に、レベルAの強力な球菌の調査結果を渡していた。もしかしたら、パート2があるかも?

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(ドラマ)正直不動産2

山下智久主演の「正直不動産2」を見た。去年の同時期にパート1が放送されていて、その続編。

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今回は、宿敵ミネルバ不動産に新たな刺客がやってきた。神木(ディーン・フジオカ)は以前は登坂不動産に勤めていた営業のエースだったが、永瀬(山下)に一位を明け渡してから退職。他の不動産で違法な不動産販売を繰り返していたが、最終的には追放されてしまった。そこにミネルバ不動産の鵤社長(高橋克典)が呼び戻した。

ミネルバの神木に顧客を取られたり、契約を横取りされたり、色々な苦難がやってくるが、いつもの正直さでなんとか乗り切っていく永瀬。そんな永瀬の行動に少しつづ変わっていく、ミネルバの元エースで神木に1位を譲った花澤(倉科カナ)。顧客のことを考えるようになり、故に顧客をないがしろにする神木の行動に納得がいかなくなる。

そして次第に神木の過去が知られる。以前は奥さんと幼稚園児の男の子がいたが、運動会の日に交通事故で二人を亡くしてしまう。「パパも仕事で一位になるから、お前も運動会で一位を目指せ」との約束を果たすため、頑張る神木。一位になった時だけ奥さんと子供の幻影が見えるのだと言う。

そんな色々な物語が進む中で、永瀬にも進展があった。正直に生きることで、犬猿の仲だった取引銀行の榎本さんと同棲を始める。しかし榎本さんも仕事が認められニューヨークへ転勤へ。プロポーズをしようと思った永瀬は延期することに。

永瀬が「一位よりも大切なもの」として「誰かが幸せになるお手伝いができること」という言葉を聞いた神木。花澤に一位を取られて2位になってしまうも、花澤の息子にタップダンスを教えることで、気持の変化があった。

ミネルバの鵤社長は、永瀬の引き抜きを試みるも失敗。「登坂不動産には大切な同僚たちがいる」と鵤社長に断りの返事。

最終回はなんとなく、パート3があるのかも?という雰囲気を匂わせつつ終了。まぁあればいいな、と思うけど。とりあえず今回のパート2もとても楽しかった。

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「リセット」垣谷美雨

「老後の資金がありません」という映画を以前見たことがあるが、その作者の、実は第2作目の小説がこの「リセット」。

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3人の47歳の女性が主人公。3人は高校時代の同級生。東京でたまたま再会し飲みに出掛けたお店で、30年前の高校時代に戻ってしまうというお話。

知子は東京の短大を卒業後、高校時代の彼氏と結婚して専業主婦に。大学生の息子、高校生の娘を育て上げるが、子育てに非協力的な夫に愛想をつかしている。

薫は大学を卒業後、ソフトウェア会社に勤務する優秀は課長。独身で周りからの偏見などに疲れ切っている。

晴美は高校時代には不良だった。行きずりの男との一夜で妊娠し中絶。高校も中退し、職を転々としながら今まで生きていた。現在は昼間はコンビニ、夜はスーパー銭湯の掃除のバイトをしている。

そんな彼女たち3人が、故郷の特産品フェアで偶然に出会い、食事に出かけたレストランで、店員の操作によって30年前にタイムスリップしてしまった。

気が付いたら3人とも高校生。でも記憶は47歳のまま。それぞれが人生をやり直すため奮闘していく。

知子は「女優になりたい」という夢を叶えるべく、色々なオーディションを受ける。その一つでは「ヌードになれる人」という監督の要望に唯一手を挙げて、見事主役を獲得する。そして有名女優の仲間入りをするが、デビュー作がヌード、ということで世間からはあまり良い目で見られない。その後は細々とした役しか与えられず、独身のまま15年が過ぎる。

薫は、知子の旦那だった人と無事に結婚する。最初は専業主婦になるが、子供ができないのでスーパーにパートで働くようになった。そうしたら仕事ぶりが認められて、本店の店長を任されるようになった。しかし実際はパートのままで給料も時給制。旦那は高校時代はカッコいいと思えたが、30歳も過ぎるとパッとしないタダの男になっていた。

晴美は、飲み屋をやっている母親の手伝いをしながら、母親のパトロンの弱みにつけこんでお金をせびり、そのお金で短大へ行った。そして高校の同級生で、医者になった人と結婚。一人息子を授かるも、育児ノイローゼになり子供に虐待。離れの小屋に隔離されて一人寂しい生活を送っていた。

15年経ったある日、3人をタイムスリップさせたレストランが開店することがわかった。早速3人はそのレストランに行った。地下の個室の部屋には、壁掛けの絵画があり、その裏にタイムスリップのボタンがある。

15年前にタイムスリップをした店員に、「2回だけタイムスリップができる。あなた方は一回使っているからあと一回だけ」と言われる。3人は色々と話し合って、結局は3人とも15年後、つまりタイムスリップをする前の時間、47歳の自分の戻ることを決意する。

知子は、戻った後は旦那の顔色をうかがうことなく、自分の思っていることを直接、ちゃんと言うようになった。またアルバイトを始め、そして趣味で地元の劇団に参加するようになった。

薫は、それまでやっていたソフトウェア会社を辞め、出張掃除の会社に転職。そこで技術を学んだ後に自ら開業。健康に良いオーガニックの洗剤だけを使った掃除の会社で、徐々に人気が出てきてテレビでも紹介され、お陰で業績も順調。

晴美は、47歳に戻った直後に母親が状況。どうも母親のパトロン(陶芸家)が死ぬ間際に焼き物を10点ほど譲ってくれた。それを骨董品屋に持っていったら、かなりの金額で売れたとのこと。その資金でお店を売り、晴美と一緒に住むことに。そして晴美と二人で今川焼屋をオープン。これもまたテレビに紹介されて人気が出て事業を拡大している。

という感じのあらすじ。

「老後の資金がありません!」の作者ということで、コメディかな?と勝手に想像していたが、実際にはとっても真面目な物語だったので、途中から心を引き締めて読んだ。3人の主人公が僕よりも3~5年ほど年上のようなので、なんとなく彼女たちのタイプスリップ後の生活とか当時の状況とか理解できた。

本書の最後に、作者へのインタビューがあった。柿谷さんは40歳を過ぎてから小説を書き始めて、1作目ですでに評価されていて、これが2作目というのもすごい。世の中には小説家になりたくて、何作も書いてはコンクールとかに応募している人が多々いるというのに・・・。

その作者がこの本を読むきっかけになったのが、女性の地位。昔は「女性は結婚して子供を産んで育てて、旦那を立てる」みたいな男尊女卑があからさまになっていた。その状況に疑問を投げかけたかった、というようなことを言っていた。

本書を読みながら、自分も毎日できることをやっているが、奥さんのことをサポートできているか?奥さんに愛想を付かされていないか、結構心配になった。

ドラマ化されているのかな?と調べたらやっぱり、大阪MBS放送ですでにされていた。
https://www.mbs.jp/reset/

知子役を鈴木保奈美、薫役が高島礼子、晴美役が坂井真紀。この3人だけでも豪華なのに、その周りを寺脇康文や高橋恵子が固めていて、結構ビックリ。正確な放送日はわからないけど、多分、2012年ぐらい?一度見てみたかったなぁ~。

人は誰でも、「もしあの時、違った選択をしていたら」とか思うんだろうけど、この本を読んでみると、実はすでに自分たちは常に正しい選択をしていて、正しい方向に進んでいるのかな?と思った。その時々でベストの道を選んでいて、それが運命として既に決められているんだと思う。だからもし僕が同じように30年前とか高校時代とかにタイムスリップをしても、途中で現代に戻ってくると思う。

とても読みやすく、どんどんと読み進めていける、よい作品だった。

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(ドラマ)お別れホスピタル

NHKのドラマ「お別れホスピタル」を見た。

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1シーズンの10話ぐらいのドラマだと思ったら4話で終了した。
NHKのウェブサイトには「沖田×華氏が療養病棟を舞台に描く傑作コミックをドラマ化」との紹介があった。開始前から全4話としているので、視聴率がどうのこうの、という訳ではないらしい。検索したら漫画の画像も出てきた。ドラマはとっても真面目に、深刻に物語が進んでいくが、漫画の作風を見ると、とてもほのぼのとしたイメージで、ちょっとギャップを感じた。

「お別れ」というだけあって、メインのテーマは「死」だと思う。ウェブサイトのドラマの紹介には下記のように書かれていた。

「ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数か月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。その最前線に立つ看護師、辺見歩は、意思表示の難しい患者さんのわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。」

人生残り僅かな人も、認知症や寝たきりになってしまった人も、色々な事情があり、人生があり・・・それを通り過ぎて「今」の状況になっている。そしていつか死んでいく。

それを見届ける看護師や医師は、その全ての人たちの「事情」を受け入れて、日々業務に励んでいる。ちょっと感傷的な性格の人だとちょっと難しい職業かもしれない。逆に楽天的に割り切った方がいいのか?でも、あまりにも他人行儀だと患者やそのご家族にも失礼に当たるだろうし。なかなか難しい職業だ、と思った。

一番印象的だったのは、ガンで余命間もない80過ぎの夫を8年ぐらい介護し続けて来た妻。最終的に夫は療養病棟にやってきた。それまでの介護疲れなのか、妻も倒れてしまい同じ病室に入院。何年も介護してきたからか、夫が何をしてほしいか、何でも理解できた。しかし、それまでの人生、妻を思いやってこなかった夫に嫌気がさしている自分に気づいた妻。夫の最後が近くなった時に、夫の耳元でそっと「はやく逝ってください」とつぶやく。たまたまそれを聞いてしまった主人公。なかなか複雑な状況すぎて色々と考えさせられた。

主人公の岸井ゆきのは、映画「犬は食わねどチャーリーは笑う」で香取慎吾と共演した女優さん。今回もとても自然体の演技をしていて、役にぴったりだと思った。また医師役の松山ケンイチも、色々な葛藤をしながら患者と向き合っていく役を良い感じでこなしていて、やっぱり演技が上手い人だな、と思った。

とても勉強になったし、考えさせられたドラマだった。

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森崎緩「函館グルメ開発課の草壁君 お弁当は鮭のおにぎらず」

森崎緩のお弁当シリーズの第3弾を読んだ。

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ちなみに第一弾、第二弾、第三弾はそれぞれ、
「総務課の幡上君のお弁当 ひとくちもらえますか?」
「総務課の渋澤君のお弁当 ひとくち召し上がれ」
「小料理屋の幡上君のお弁当 皆さま召し上がれ」
だった。

大学の水産学部を卒業して、缶詰の食品会社に就職した草壁君。それと同時にご両親が仕事の都合で東京に引っ越しをしてしまった、留守宅を任された草壁君は緊張しながら初出社を迎える。

配属された開発課では加賀課長(女性)、中堅の小野寺さん(男性)、入社3年目の先輩・中濱さん(女性)に続いて4人目の社員となった。会社のある場所が、夏の観光シーズンになるとレストランもコンビニも混んでいてお昼ご飯にありつけない場所にあるため、開発課の皆からお弁当持参を推奨される。

中濱さんに「イチイさんのレシピサイト」を教えてもらってお弁当作りを始める草壁くん。最初は簡単なものから始まり、成功体験を繰り返して徐々にレパートリーも増えていった。

色々な料理を試していくうちに、「イチイさんが誰なのか?」が気になる草壁君。使っている食材や文章中の言葉から函館に住んでいるのではないか?と予想する。それを中濱さんに打ち明けると「私はイチイさんが誰なのかなんて気にしない」と一蹴されてしまう。

しかしある日、開発課の4人がランチを食べようとしたときに、中濱さんが「私は外で食べます」と出て行ってしまう。追いかけた草壁君が見たのは、イチイさんが普段サイトで掲載しているお弁当に使われている曲げわっぱだった。ということで、イチイさんの正体が中濱さんだったことが判明する。

そこからお互いのことを話し出す二人。中濱さんは片親でお母さんが一人で育ててくれたとのこと。そのお母さんのために毎日お弁当を作っていた。

草壁君は、小さい時にご両親が交通事故で亡くなったこと。その草壁君を叔母が引き取って育ててくれたこと。だから故郷の函館に戻ってきて就職した。

そこから草壁君が中濱さんに告白。「まだ入社4か月の新人だから数年経って一人前になったらお付き合いをしてください。」その言葉に中濱さんも素直に受け入れた。

今回も期待を裏切らない、ほんわかと暖かいストーリー展開。調理の仕方の表現も、読んでいてちょっと面倒かな、と思う時もあるけど、草壁くんが一生懸命料理を作っている、という情景が浮かんでくるので、そのまま読み進める。

そして森崎緩のお弁当男子シリーズで一番重要な幡上君も登場。草壁君たちの食品会社のお得意さんとして、草壁君と中濱さんが訪問するところから始まり、商品開発のアドバイスなどをしてくれる幡上君。

開発部のプロジェクトが一段落したところで、打ち上げとして開発部が宴会をするところが小料理屋はたがみ。さらにお盆に東京から戻ってきた両親を招待したのもこのお店。

そして話の中で、幡上君の奥さんの真琴さんが実は懐妊していて、もうすぐ赤ちゃんが産まれる、という嬉しいニュースも出てきて、読んでいて嬉しくなった。

なかなか難しいとは思うけど、このシリーズは是非今の若い人たちに読んで欲しいと思う。何も特別な伏線とかもない、ただただありふれた日常生活が描かれているだけだが、それが実はとっても幸せなことなんだ、ということを感じ取ってもらえたら、と思う。

お弁当男子シリーズ、これからもどんどん続いていってほしい、と思う。

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(ドラマ)下剋上球児

鈴木亮平主演のドラマ、下剋上球児を見た。

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ノンフィクション書籍『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)という実話を元にしたオリジナルドラマ。最初は野球部員一人から始まる。野球の大好きな山住先生(黒木華)が、元球児の南雲先生(鈴木亮平)と一緒に野球部を盛り立てる、というストーリー。

このドラマ最大の見せ場は、南雲先生が実は教員免許を持っていなかった、という場面。高校卒業後、就職してスポーツトレーナーとして働くも、教員になる夢を捨てきれず、36歳で大学に入りなおした南雲先生。でも最後の最後で必要な単位を取り忘れたため卒業できず。しかしちょうど結婚もして、子供も生まれ、教員採用試験も受かっていたため、教員免許を偽造して高校で働くこととなった。

ネットでは「教員免許偽造なんてサイコパスすぎる」「南雲先生、どうなっちゃうの?」と盛り上がっていたが、僕はこの部分が本当に必要だったのか?とちょっと今でも疑問に思っている。物語は盛り上がったし、このドラマの最終的なメッセージである「人生で失敗しても、人生はその後もずっと続いていく」を伝えるには、十分すぎる説得力があったと思う。でもなぁ・・・。

それ以外は、とても見やすかったし、選手たちが晴れ晴れしていたし、変な演出(タバコや万引きで捕まったとか)はなかったので、最後まで気持ちよく見ることができた。

野球のシーンも、変に延長戦とかにすることもなく、適度に逆転とかあって、まぁまぁドラマならあんなものかな、と許容範囲内。

高校球児役の若い役者さんが沢山出ていて、色々と調べていくとそれほど有名でもない人たちだったのでビックリ。最初は自分の知らないアイドルとかが出ているのかな、と思ったがそういうのは全くなかった。特徴ある俳優さんが沢山いたので、今後の彼らの活躍に期待したい。

前作が化け物ドラマ「VIVANT」だったので、その後のドラマとしてプレッシャーとか期待の大きさで大変だったと思うけど、その責任というか、充分に頑張ったと思う。とても楽しませてもらいました。

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