(ドラマ)この素晴らしき世界

若村麻由美主演のドラマ「この素晴らしき世界」を見た

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主題歌を小田和正さんが担当する、ということで一応見てみた。当初、鈴木京香さんが演じる予定だったらしいが、体調不良のため若村さんに変わったんだとか。若村さんの出ているドラマを初めて見たので新鮮だったし、イメージとしては若村さんの方が良かったかなぁ、と個人的には思う。

有名女優が失踪したので、スーパーでパートをしている主婦に代役をお願いする、という設定。最初は主婦なりに緊張しながらも有名女優を演じている様が描かれる。後半は芸能事務所とテレビ局などが結託して殺人事件をもみ消した事件を、主婦ともう一方の芸能事務所のメンバーが暴いていく、というお話。

主婦の旦那役のマキタ・スポーツも味のある中年オヤジで、なかなかの演技。スーパーで同じくパートをしている平祐奈。実は性転換をしていて家族から理解されていない。でも主婦の息子だけは受け入れてくれている、という設定もちょっと新鮮だった。性転換した役をうまくこなした平さんは演技がうまいな、と思った。

当初、このドラマは主婦をターゲットにして、「もしも自分が有名女優と入れ替わったら?」みたいな夢を描かせるようなストーリーなのかな、と思った。それにしてはバタバタしていてうまくいっていない状況。

後半になって、若者たちが大人たちの勝手な都合や、隠ぺい体質などで大変な想いをしている、という状況が数々出てきて、それがドラマのメッセージとして「もっと正しいことが受け入れられる世界にしよう(=素晴らしき世界)」ということだったんだ、とわかってビックリ。

コメディドラマで終わるのかな、と思ったら、とっても大きな問題を提議していたんだな、と。そして小田さんの主題歌が「What’s your message?(あなたのメッセージは何?)」。小田さんがインタビューで「コメディだと聞いているけど、そういうドラマでもきっと何か伝えたいメッセージがあるはず」と言っていた意味がやっとわかった。

さて最終回で、主婦が有名女優になって悪事を暴いて、想いを伝えるシーン。10分ぐらいあったと思うけど、多分カットなしの長回しだったと思う。それを見事にこなした若村さんはやっぱりすごいな、と思った。

視聴率とか人気とか気になるけど、どうだったんだろう?主人公が50代半ばとなると、視聴者層もそれぐらい?どんな風な評判だったのか、とても気になる。とりあえず、見て良かったな~と思えるドラマだった。

(追加)
最終回全9話が終わった後に、特別編というのがあった。9話の最後に「1年後」という設定で、「有名女優がハリウッドの仕事の直前にまたいなくなり、若村さんが芸能事務所のマネージャーに拉致される、という場面。その続きが特別編となった。

が、実際には「総集編」で、これまでの映像が紹介されつつ、パート先のラビットマートで拉致された若村さんを探すパート仲間の猫背椿がメインで物語が進む。すでに事情知っている旦那役のマキタスポーツ、息子役中川大輔、平祐奈などのぎこちない対応に余計に不審に思う猫背。最終的には全員集合してバタバタしながら終了。

この特別編っているのかな?と思ったが、全9話を無理に延ばして10話になるよりは良かったと思う。総集編になってしまったのは、やっぱりそれなりに予算削減した結果かな。フジテレビだし。そういう裏事情を考慮するならば、まぁ特別編でもいいでしょう。

まぁそれなりに楽しめたドラマだった。

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