(ドラマ)転職の魔王様

成田凌と小芝風花が主演の、転職を題材にしたドラマを見た。

tenshoku.jfif

有名広告代理店に勤めていた小芝風花は、パワハラが原因で退職してしまう。次の職を見つけるために、叔母が社長をしている転職エージェントにしばらくの間、働かせてもらうことになった。そして何人かの転職希望者と接していくうちに、転職エージェントという職業に魅力を感じて、そのまま正社員として働くことになった。

全11話で、ほぼ一話完結。その中で転職の魔王様がなぜ足が不自由なのか?どうして転職エージェントになったのか?などのエピソードが紹介されていく。また小芝風花の叔母、石田ゆり子がなぜ転職エージェントの会社を立ち上げたのか?とか、も紹介されていく。

魔王様の場合は、一流の商社でエネルギー関連のプロジェクトをしている最中に、交通事故に合い足が不自由になり、プロジェクトも降ろされて総務部への異動を命じられてしまう。そして自暴自棄になっているところを、石田ゆり子に拾われて転職エージェントになった。

石田ゆり子の場合は、結婚を考えていた恋人が引きこもりになってしまったことが原因。小学校の教員だった恋人は、いじめにあった子を救えなかったので自暴自棄になり引きこもりに。彼の就職をなんとか手助けしたいと起こしたのが転職エージェントだった。

今までの日本は終身雇用で、嫌な仕事でも続けないといけない、とか、転職したら給料が下がる、とか、職場環境はあまり良い話は聞かない。そんな中で「転職」という題材をテーマにしているところにとても興味があり、このドラマを見てみることにした。

主人公の魔王様が「あなたの人生、このままでいいんですか?」というセリフを何度も言う場面があるが、まさにこれがこのドラマの、視聴者に対するメッセージで、仕事に関する以外でも、家庭や自分の未来など、どう進むべきか、考え直してみようというのがテーマなんだ、と思った。

自分の場合でいうと、転職は何度かしている。毎回、仕事や会社の状況に応じて、必然性があれば自ら職探しをして、面接をして、合意が取れれば転職をしている。職業柄、そういうことがしやすいが、もっと幅広い職業で人材の流動性がでれば、企業も給料や待遇を改善するだろうし、逆にそうしないと優秀な人材は集まらない。そして会社も成長していかない。

会社は経費節約や人件費節約などマイナス方向でなく、もっともっと色々なことに投資してプラス方向に考えていけるようになってもらえたら、と思う。

nice!(0)  コメント(0) 

(ドラマ)この素晴らしき世界

若村麻由美主演のドラマ「この素晴らしき世界」を見た

subarashiki.jfif

主題歌を小田和正さんが担当する、ということで一応見てみた。当初、鈴木京香さんが演じる予定だったらしいが、体調不良のため若村さんに変わったんだとか。若村さんの出ているドラマを初めて見たので新鮮だったし、イメージとしては若村さんの方が良かったかなぁ、と個人的には思う。

有名女優が失踪したので、スーパーでパートをしている主婦に代役をお願いする、という設定。最初は主婦なりに緊張しながらも有名女優を演じている様が描かれる。後半は芸能事務所とテレビ局などが結託して殺人事件をもみ消した事件を、主婦ともう一方の芸能事務所のメンバーが暴いていく、というお話。

主婦の旦那役のマキタ・スポーツも味のある中年オヤジで、なかなかの演技。スーパーで同じくパートをしている平祐奈。実は性転換をしていて家族から理解されていない。でも主婦の息子だけは受け入れてくれている、という設定もちょっと新鮮だった。性転換した役をうまくこなした平さんは演技がうまいな、と思った。

当初、このドラマは主婦をターゲットにして、「もしも自分が有名女優と入れ替わったら?」みたいな夢を描かせるようなストーリーなのかな、と思った。それにしてはバタバタしていてうまくいっていない状況。

後半になって、若者たちが大人たちの勝手な都合や、隠ぺい体質などで大変な想いをしている、という状況が数々出てきて、それがドラマのメッセージとして「もっと正しいことが受け入れられる世界にしよう(=素晴らしき世界)」ということだったんだ、とわかってビックリ。

コメディドラマで終わるのかな、と思ったら、とっても大きな問題を提議していたんだな、と。そして小田さんの主題歌が「What’s your message?(あなたのメッセージは何?)」。小田さんがインタビューで「コメディだと聞いているけど、そういうドラマでもきっと何か伝えたいメッセージがあるはず」と言っていた意味がやっとわかった。

さて最終回で、主婦が有名女優になって悪事を暴いて、想いを伝えるシーン。10分ぐらいあったと思うけど、多分カットなしの長回しだったと思う。それを見事にこなした若村さんはやっぱりすごいな、と思った。

視聴率とか人気とか気になるけど、どうだったんだろう?主人公が50代半ばとなると、視聴者層もそれぐらい?どんな風な評判だったのか、とても気になる。とりあえず、見て良かったな~と思えるドラマだった。

(追加)
最終回全9話が終わった後に、特別編というのがあった。9話の最後に「1年後」という設定で、「有名女優がハリウッドの仕事の直前にまたいなくなり、若村さんが芸能事務所のマネージャーに拉致される、という場面。その続きが特別編となった。

が、実際には「総集編」で、これまでの映像が紹介されつつ、パート先のラビットマートで拉致された若村さんを探すパート仲間の猫背椿がメインで物語が進む。すでに事情知っている旦那役のマキタスポーツ、息子役中川大輔、平祐奈などのぎこちない対応に余計に不審に思う猫背。最終的には全員集合してバタバタしながら終了。

この特別編っているのかな?と思ったが、全9話を無理に延ばして10話になるよりは良かったと思う。総集編になってしまったのは、やっぱりそれなりに予算削減した結果かな。フジテレビだし。そういう裏事情を考慮するならば、まぁ特別編でもいいでしょう。

まぁそれなりに楽しめたドラマだった。

nice!(0)  コメント(0) 

森崎緩「総務課の渋澤君のお弁当、ひとくち召し上がれ」

前回読んだ、「総務課の幡上君のお弁当~」のシリーズの第2弾。

shibusawa.jpg

幡上君の時に出てきた、幡上君と同期の渋澤君。入社3年で東京本社に転勤になった。一人暮らしを始めた渋澤君は、東京2年目でちょっとホームシック。そんな時に同じ総務課で働く芹生さんと仲良くなる。高校の修学旅行で北海道に行けなかった芹生さん。そんな芹生さんに出身地のグルメを楽しんでもらうべく、自分で料理を始めた渋澤君。幡上君にレシピを教わりながら、芹生さんとの距離を縮めていこうとするが・・・。

芹生さんは身長が高く、高校の頃はバレーボール部。見た目がボーイッシュなことから、高校時代は後輩の女子からバレンタインデーのチョコをもらっていた。でも本当は一人の女性として綺麗で可愛くありたい、と思っていた。社会人になって、高校の同窓会に参加した芹生さん。女らしく綺麗な姿で参加するも、みんなから「似合わない」と言われ落ち込み、早々に同窓会を後にした芹生さん。

そんなことがあったせいで、渋澤君の告白にも「ごめんなさい」。「私は人から好かれるとは思わない。これからも一人で生きてきます」と言われ、振られて落ち込む渋澤君。

半年後、仕事中にテーブルを一人で運ぼうとして腕をケガしてしまった芹生さん。傍にいた渋澤君はすぐに芹生さんを病院へ行かせる。そこで気が付く芹生さん。「やっぱり一人では生きていけない。頼りが必要な時には誰かに頼りたい。好きな人に助けてほしい」と悟った芹生さん。渋澤君に連絡して無事にカップル成立。その後、デートを重ねて、最後は渋澤君のプロポーズでおしまい。

今回も、ほんわかした恋愛ストーリーを楽しませてもらった。なんの捻りもミステリもない、料理をメインにした物語の進行は、ただただ安心しきって読み進めることができる。

北海道の人たちが、すごく方言がある、ということも知らなかったし、色々な名物料理がある、ということも知らなかった。北海道に旅行に行ったことがあるが、地元の皆さんは普通に標準語を話していたし、イントネーションとかで標準ごとの違いを感じたこともなかったし。また、ラーメンとお寿司はおいしかったが、スープカレーとか十勝風豚丼なんて聞いたことなかったし。後半にレシピが書いてあったが有難かった。

また本の最後には、作者とか解説者のあとがきがあるのかな?と思ったら、それまで渋澤君目線で書かれていた小説が、芹生さん目線の文章で、その後の付き合い始めた二人について、芹生さんの正直な気持ちが書かれていて、それがとっても良かった。あぁ、二人とも幸せになったんだね。これからも幸せにね~、とただただほっこりする小説。

物語がジェットコースター的にスピード感があって、伏線がいっぱいある小説もいいけど、たまにはこうした、のんびりする小説もいいもんだ、と思った。このシリーズはあともう1冊あるので早く読みたい。また改めてもう一度、幡上君の本を読んでみたいと思った。

nice!(0)  コメント(0) 

(ドラマ)VIVANT

言わずと知れた、2023年最大の超大作、VIVANTを僕もキッチリ見ました。主役級の役者さんが沢山出演されていたことでも大きな話題となったドラマ。

VIVANT.jfif

とにかく物語が複雑で細かく書いていくのも、簡単にあらすじを書くのも大変なので下記サイトを参照のこと。

https://dorama9.com/vivant-netabare/

物語全体を通して、とにかくストーリーも映像も壮大過ぎて、圧倒されっぱなしの前半。そして少しづつ色々なことが判明してくる中盤。すべての伏線を回収しきった後半。どこもハラハラどきどきで「えー!」と驚いたり、「なるほど!」と感心したり、「やっぱり!」と予想が当たって嬉しかったり。とにかく感情が落ち着く暇がないドラマだった。

バルカ共和国という国が最初「どこかにある実在する国」だと思ったら実は架空の国で、ロシアとモンゴルの間にある国ということがわかって、なんか感心してしまった。実在する国を舞台にして、テロがいる国、内紛があった国、とかなると相手の国に失礼にあたる。そういう気遣いがあったストーリーもなるほどな、と思った。

上記のあらすじ・ネタバレサイトを改めて読んでいても、物語が複雑すぎて「あ~、そういえばそういう場面があったなぁ」という感じ。いやいや、本当に複雑すぎる。そして伏線が多すぎて、後から沢山の「あれはそういうことだったのか!」が出てきて飽きることがなかった。

第3話で、乃木が商社のデータセンターに潜入して、データを盗み出す場面。入るまでに色々と頑張って、監視の目をかいくぐって潜入しデータを盗み出す場面はとってもハラハラドキドキした。でもその後、すぐに「データを盗み出してきたぞ」と話がすっとぶ。あれあれあれ?データを盗み出した後、乃木がデータセンターを脱出する場合もものすごく大変なんじゃないの?そこは省略しちゃうんだ。そうするとなんか潜入時の大変さも、ドラマだからかぁ、とちょっと幻滅。

前半でテロ組織テントがものすごい悪の組織で、巨大な組織でどう考えてもたどり着けない、という印象の割には、後半は結構グイグイと潜入していって、ノゴーン・ベキにたどり着いたのはビックリ。まぁ、暗号を解析したり、データを傍受したりめちゃくちゃ大変な思いをしたし、乃木が別班を裏切ってテントに潜入したりしたことも大変だったから、わからなくもないけど・・・。

そしてさらにテントが、ただ政治的な理由でテロを繰り返していたのではなく、バルカ共和国の内戦の孤児たちを救うために資金を集めていたこと。その資金のためにテロを請け負っていたことなどが判明する。そういう裏があったのも、とても新鮮なストーリー展開たっだ。

最後に、ノゴーン・ベキが日本の公安に逮捕されて、これで一件落着、と思ったら、脱走して自分を嵌めて家族を壊した人物に仇を打つために動いた、という物語も「まだあるの?」とビックリ。ベキと二人の仲間は乃木に打たれたが、バルカで別班の仲間を殺さずに急所を外して打っているのだから、きっと3人も急所を外されているはず。そして最後に神社に残された饅頭=別班の招集の合図・・・きっと、何年後かに第2章が始まる予感がありありだ。

その第2章を楽しみにしたい。

nice!(0)  コメント(0) 

(ドラマ)ハヤブサ消防団

中村倫也主演、池井戸潤の作品のドラマ化。

hayabusa.jfif

最初、田舎町で起こるドタバタのアットホームなコメディだと思ったら、実はサスペンス物だと知ってびっくり。銀行系、ビジネス系、企業系を主に書いている池井戸作品からは想像ができなかった。

親の残した一軒家がある村のハヤブサ地区に引っ越してきた小説家の三馬太郎(中村)。幼馴染に誘われて行った飲み会で消防団に誘われる。色々と考えて入団。そのころ、放火と思われる火事が何件か続いた。

太郎が調べていくと、放火された人は資産家で、大きな土地を持っていた。そしてその村をうろつくソーラーパネルの会社の営業の真鍋に、土地の売買を拒んだ人たちだった。火事で家を失った人たちは、仕方なく土地を売って他の町へと引っ越ししていった。

実はソーラーパネルの会社というのは偽物で、新興宗教が土地を買占め、そこに宗教団体の施設を作ろうとしていたことが判明。新興宗教の信者で、役所勤めの立木彩(川口春奈)が新しい聖母にさせられそうになっていた。

しかし最後は太郎の説得で、彩は村の防災放送で新興宗教が犯した放火や殺人などを告発。新興宗教の幹部や彩もみんな逮捕されて一件落着。

これが超大まかなストーリー。

太郎が消防団に入って放火が続いたから、消防団がメインで放火の犯人捜しや新興宗教について調べていく、といった展開になっていたが、村の消防団というチームを使って、謎を解いていく、というアイディアはなかなかおもしろいな、と思った。

新興宗教が出てきたところでちょっと怖くなったが、少しづつ色々な伏線が回収されてくると安心して見ていられるようになった。小さな村に新興宗教の一行が大勢やってくると、とても異様な雰囲気だったが、そういう演出もなかなか盛り上がって良かった。

中村倫也さんの演技を初めて見たが、とても素朴な感じがうまく出ていて、とても見やすかった。他のドラマを知らないが、自然に役に入っていた、と思う。

橋本じゅんさん、生瀬勝久さん、梶原善さん、山本耕史さんなど脇を固める豪華な俳優陣。見ていてとっても安心できた。みなさん、演技がとっても安定していて素晴らしかった。また今回、満島真之介さんと川口春奈さんの演技を初めてみたが、どちらもとても好演していて、それぞれの役にとてもしっくりとハマっていた。どちらも役についてしっかり考えて準備したんだろうなぁ、と思う。

改めて池井戸作品は面白いな、と思った。また次回、何かドラマが出たら見てみたい。

nice!(0)  コメント(0) 

(ドラマ)ミステリと言う勿れ・特別編

以前やっていたドラマの特別編。2023年9月15日から映画が公開されるのに合わせて、特別編が放送された。

misuteri.jpg

ドラマは2部構成。前半は多分?以前のドラマでもやっていたお話だったような気がする。大学の同級生が殺されたとして、殺人容疑で事情聴取をさせられている整くん。ベテラン刑事・藪刑事(遠藤憲一)に執拗に責められる。「やっていない」の一点張りの整くん。でも団地のゴミ捨て場から、被害者の血の付いた果物ナイフが発見される。整くんの指紋がついていて、まさに彼の所持品だった。

実はその果物ナイフは、何者かが整くんのアパートに合鍵で侵入し、盗み出したものだった。1年前にアパートのカギをなくした整くん。そのカギを交番に届けたのがなんと!藪刑事だった!

藪刑事は昔、ひき逃げによって愛する妻と子供を殺されてしまう。その車の持ち主が殺された被害者だった。それを知った藪刑事は被害者をナイフで殺してしまった。でもよく調べてみると、その被害者は先輩グループにお金を要求されたり、車を貸すように言われたりしていた。そのひき逃げも実は被害者ではなく、先輩グループの一人が起こしてしまったものだった。そう、藪刑事は無実の被害者を殺してしまった。

ここまでが第一部。

第2部は多分新作。大学の同級生の志尊淳が、整くんをあるバイトに誘う。そのバイトは市立学校の理事長が主催した謎解きゲームだったのだが、実際は昔の生徒会長が埋めたタイムカプセルの在処を探す、というのが真の目的だった。

理事長役は篠原涼子。その助手が塚地武雅。でも色々と調べていくうちに、実は塚地と篠原は夫婦であることが判明。塚地曰く、両親が勝手に決めた結婚だったらしい。塚地によると、篠原が当時の生徒会長。そして若年性痴呆症のため、タイムカプセルを埋めた場所がわからなくなってしまった。ということらしい。

頑張って謎を解く、整くんと志尊淳。最後は志尊くんの活躍で全てが解決し、タイムカプセルを見つけることができた。

そのタイムカプセルから、篠原涼子の作文が出てきた。小学生のころ、体質によって手の皮が剥ける症状が出ていた篠原。運動会のフォークダンスの練習の時、ほぼ全ての男子から手をつなぐのを嫌がられたらしい。しかし塚地だけは快く手を握ってくれた、とのこと。

それから篠原は塚地のことが好きだったが、運動も勉強もできる美人の篠原を、塚地は遠くからしか見ることができなかった。そして両親による策略結婚。

でも実は篠原から好かれていた、と知った塚地は大泣き。そして超ハッピーエンドで終了した。

1部の話は「なんか見たことあるなあ」と思いつつ、ストーリーを完璧に忘れていたので、改めて楽しむことができた。

2部は志尊くんが出てきて、かなり盛り上がったし、謎解きもとても難しそうだったのに、少しづつわかってくると、見ている側もとても楽しくなった。でも多分、志尊君はこの特別編のみの出演なんだろうなぁ。また出てきてくれないかな。

そして最後の篠原~塚地の馴れ初めとエンディング、多分今年の僕にとってのドラマ大賞にしたいぐらいの良いストーリーだった。できれば映画もみたいなぁ。

nice!(0)  コメント(0)