(ドラマ)春になったら
とんねるず・木梨憲武と奈緒のダブル主演。奈緒さん主演のドラマを鑑賞するのは「ファースト・ペンギン」以来。
3か月後に結婚する娘と、余命3か月と宣告された父の、ハートフル・ホームドラマ。
木梨憲武さんの朝のTBSラジオなどを聞いていたので、どんな演技をするのかな?というのがまず興味があった。木梨さんの演技は、多分、40年ほど前に見た、映画「そろばんずく」以来だと思う。
第一話でいきなりお互いの状況を伝え合う二人。椎名瞳(奈緒)は東大出身の売れないお笑い芸人、それもバツイチで子持ち、というかずまるくん(濱田岳)と結婚したいと言い出す。そんな経済的にも不安定な相手との結婚に断固反対する椎名雅彦(木梨)。
お互いに「結婚までにやりたいこと」「死ぬまでにやりたいこと」を掲げて、試行錯誤しながらもやりたいことを進めていく二人。木梨さんは高校の同級生)に会って謝りたい、と言ってなんとか探し出して会うことができた。同級生役は中井貴一さん。確か実年齢でも木梨さんと同い年で仲が良かったはず。
最初は「結婚を止めさせる」と言っていた木梨さんも、奈緒さんと旅行に行ったりしながらお互いに話し合って、最後は「瞳の結婚式に出席する」という目標を立てるまでになった。
最終回では、木梨さんはほぼ末期で寝たきりで、酸素吸入器をつけて車椅子移動の状態。それでも本人の希望通り、在宅治療になり担当医も訪問対応してくれる。そんな中、瞳とかずまるの結婚式が行われた。場所は自宅前の道路。下町の細い路地で少し行くと鳥居もある。
参加者は家族と親戚、友達のみ。かずまるの家族が全くいないのがちょっと不自然だったけど、それはまぁよしとする。その後、披露宴会場に行くが会の名前は「旅立ちの会」。結婚する二人の旅立ちと、もうすぐ天国に旅立つ父親のための会。
木梨さんが「葬式に呼ぶ人リスト」に書かれていた人たちが勢ぞろい。中にはケイトさんという黒人の歌手の人が歌ってくれたり大盛り上がり。ケイトさんの部分、もっと特別に盛り上がるのかな?と思ったら、結構一瞬で出番が終わったようで少しビックリ。
その後、瞳から木梨さんのお姉さんへ電話があり。そして葬式後の場面。最後には、瞳の家にかずまる父子が同居し始めて物語は静かに終わっていった。
ドラマが始まって3話ぐらいで、ネットニュースでは「ノリさんの台詞が棒読み」とか否定的なコメントがあったけど、他のニュースでは「ノリさんは結構、アドリブを入れているらしい」というコメントもあった。僕が何の疑いもなく見た感じでは、あの演技がとても自然なノリさんの普段の雰囲気で、台詞も自分が言いやすいように、そして自分らしさが出るように言い換えているのかな、と思った。今回の「椎名雅彦」という役はノリさんがぴったりだと思った。
今回、このドラマを見て、どうしても僕が言いたいのは、映像がとっても綺麗だった、ということ。テレビドラマのカット割り、というよりは、映画のカット割り、というのが正しいと思う。光の当て方、とかカメラを置いてある場所、ピントの合わせ方、どれをとっても映画のシーンだった。それが物語の性質上、とってもマッチしていて、ほのぼのしたストーリが余計に際立った。
今回、監督を勤めたのが松本佳奈さんと穐山茉由さんという二人の女性。松本さんはCMディレクターを経てテレビドラマ監督になった方。穐山さんは一般職で就職するも、30歳で映画の専門学校に入り直し、映画の世界をメインにしてきた方。カット割りは穐山さんの意向が大きいのかな?と思いつつ、松本さんも映画を何本か撮っているので、二人の好みなんだろうな、と思う。
今回のストーリーについて、昨今のテレビドラマに求められている「伏線」というのが全くないドラマだったし、奇想天外も予想外も何もない。そして最終回は、主人公の二人にとってベストな形で終わる。刺激が欲しい視聴者には物足りないかもしれないけど、僕としてはむしろ、こういうドラマがあるべきなんじゃないかな、と思う。
人の死は悲しいものではない。誰にでもいつか来るもの。それを僕らは受け止めないといけない。特に死にゆく人が、自分の人生を全うして、その人生に充分満足しているなら、笑顔で送ってあげようよ、という制作側のやさしさが伝わる。
また最初は親に反対された結婚でも、やっぱり一人でいるよりは二人の方がいいよね。今回はバツイチ子持ちだから3人になったけど、家族がいる方がやっぱり楽しいよね。というメッセージ。ありふれた生活に、ありふれた毎日。でもそれがとっても大切な時間なんだ、ということを改めて教えてもらったドラマだった。
「最終回は泣くのかな?」と思ったけど、泣かずに暖かい気持で見終えたのは良かった。そういう風にしてくれたのは、二人の女性監督のやさしさかな、と思う。二人の次回作に期待したい。
3か月後に結婚する娘と、余命3か月と宣告された父の、ハートフル・ホームドラマ。
木梨憲武さんの朝のTBSラジオなどを聞いていたので、どんな演技をするのかな?というのがまず興味があった。木梨さんの演技は、多分、40年ほど前に見た、映画「そろばんずく」以来だと思う。
第一話でいきなりお互いの状況を伝え合う二人。椎名瞳(奈緒)は東大出身の売れないお笑い芸人、それもバツイチで子持ち、というかずまるくん(濱田岳)と結婚したいと言い出す。そんな経済的にも不安定な相手との結婚に断固反対する椎名雅彦(木梨)。
お互いに「結婚までにやりたいこと」「死ぬまでにやりたいこと」を掲げて、試行錯誤しながらもやりたいことを進めていく二人。木梨さんは高校の同級生)に会って謝りたい、と言ってなんとか探し出して会うことができた。同級生役は中井貴一さん。確か実年齢でも木梨さんと同い年で仲が良かったはず。
最初は「結婚を止めさせる」と言っていた木梨さんも、奈緒さんと旅行に行ったりしながらお互いに話し合って、最後は「瞳の結婚式に出席する」という目標を立てるまでになった。
最終回では、木梨さんはほぼ末期で寝たきりで、酸素吸入器をつけて車椅子移動の状態。それでも本人の希望通り、在宅治療になり担当医も訪問対応してくれる。そんな中、瞳とかずまるの結婚式が行われた。場所は自宅前の道路。下町の細い路地で少し行くと鳥居もある。
参加者は家族と親戚、友達のみ。かずまるの家族が全くいないのがちょっと不自然だったけど、それはまぁよしとする。その後、披露宴会場に行くが会の名前は「旅立ちの会」。結婚する二人の旅立ちと、もうすぐ天国に旅立つ父親のための会。
木梨さんが「葬式に呼ぶ人リスト」に書かれていた人たちが勢ぞろい。中にはケイトさんという黒人の歌手の人が歌ってくれたり大盛り上がり。ケイトさんの部分、もっと特別に盛り上がるのかな?と思ったら、結構一瞬で出番が終わったようで少しビックリ。
その後、瞳から木梨さんのお姉さんへ電話があり。そして葬式後の場面。最後には、瞳の家にかずまる父子が同居し始めて物語は静かに終わっていった。
ドラマが始まって3話ぐらいで、ネットニュースでは「ノリさんの台詞が棒読み」とか否定的なコメントがあったけど、他のニュースでは「ノリさんは結構、アドリブを入れているらしい」というコメントもあった。僕が何の疑いもなく見た感じでは、あの演技がとても自然なノリさんの普段の雰囲気で、台詞も自分が言いやすいように、そして自分らしさが出るように言い換えているのかな、と思った。今回の「椎名雅彦」という役はノリさんがぴったりだと思った。
今回、このドラマを見て、どうしても僕が言いたいのは、映像がとっても綺麗だった、ということ。テレビドラマのカット割り、というよりは、映画のカット割り、というのが正しいと思う。光の当て方、とかカメラを置いてある場所、ピントの合わせ方、どれをとっても映画のシーンだった。それが物語の性質上、とってもマッチしていて、ほのぼのしたストーリが余計に際立った。
今回、監督を勤めたのが松本佳奈さんと穐山茉由さんという二人の女性。松本さんはCMディレクターを経てテレビドラマ監督になった方。穐山さんは一般職で就職するも、30歳で映画の専門学校に入り直し、映画の世界をメインにしてきた方。カット割りは穐山さんの意向が大きいのかな?と思いつつ、松本さんも映画を何本か撮っているので、二人の好みなんだろうな、と思う。
今回のストーリーについて、昨今のテレビドラマに求められている「伏線」というのが全くないドラマだったし、奇想天外も予想外も何もない。そして最終回は、主人公の二人にとってベストな形で終わる。刺激が欲しい視聴者には物足りないかもしれないけど、僕としてはむしろ、こういうドラマがあるべきなんじゃないかな、と思う。
人の死は悲しいものではない。誰にでもいつか来るもの。それを僕らは受け止めないといけない。特に死にゆく人が、自分の人生を全うして、その人生に充分満足しているなら、笑顔で送ってあげようよ、という制作側のやさしさが伝わる。
また最初は親に反対された結婚でも、やっぱり一人でいるよりは二人の方がいいよね。今回はバツイチ子持ちだから3人になったけど、家族がいる方がやっぱり楽しいよね。というメッセージ。ありふれた生活に、ありふれた毎日。でもそれがとっても大切な時間なんだ、ということを改めて教えてもらったドラマだった。
「最終回は泣くのかな?」と思ったけど、泣かずに暖かい気持で見終えたのは良かった。そういう風にしてくれたのは、二人の女性監督のやさしさかな、と思う。二人の次回作に期待したい。
(ドラマ)グレイトギフト
反町隆史主演の「グレイトギフト」を見た。
漫画とか小説とか原作があるのかな?と思ったら、オリジナル脚本とのこと。
完全なミステリーというか、サスペンスというか・・・僕が今まであまり見てこなかった分野のドラマで、最初はどうしようかな?と実は見るのを迷っていた。
しかし反町隆史さんが、とても陰気で優柔不断な医師を演じていて、今までの反町さんのイメージが崩れたので、ちょっとどういう展開になるのか、見てみたくなった。1990年代の人気俳優は、結構出演作を選んだり、役を選んだりするんだろうな、という印象があったので(某・織〇裕〇さんはそうらしい)、このイメージと違う役をどこまでうまくできるのかな?というのも興味があった。
ある日、患者が急性心不全でなくなってしまう。首の辺りに不審な黒墨を発見した病理医の藤巻(反町)。調べた結果、心不全の原因となる球菌であることが判明。理事長に進言するも秘密にしておくように言われる。警察に届けた方がいい、と提案するも拒否される。
入院中の妻の担当医をしている白鳥教授に相談したら、なんと!白鳥教授は殺人球菌を使って理事長を殺害。前回の理事長選で次点だった白鳥教授が理事長に昇格する。そして殺人球菌「ギフト」の秘密を知っている、他の病理医や、医学系大学連合会議の副議長をも殺害してしまう。
そんな時、政界の大物3人が心不全で亡くなる。なんと事務長の本坊(筒井道隆)が、殺人球菌を盗んで、コンサルタントに高額で譲渡していた。さらに殺人球菌を要求してくる事務長。同期の郡司(津田健次郎)に相談したら、偽物を渡すように指示される。しかし簡単にバレてしまい、郡司と藤巻は指定の場所へ。監禁されている事務長。しかし、郡司のトリックでコンサルタントも殺人球菌で殺害されてしまう。
藤巻と本坊の弱みを握った郡司は、白鳥理事長をギフトで殺害して、自分が理事長になろうとする。しかし白鳥理事長の方が上手で、藤巻、本坊、郡司、そして藤巻に協力的だった病理医の久留米穂希(波瑠)をも味方に付けてしまう。
藤巻は久留米と画策して、警視庁の元刑事・神林育人(尾上松也)に密告するも、神林にさえも裏切られ、神林も白鳥理事長の味方につけてしまった。神林は最初の犠牲者の元総理大臣の関係から国立生命理工学研究所が絡んでいることを掴んだ。
そしてその研究所の名簿から、実は久留米が研究所ので以前働いていたことを知る。久留米はギフトの発見者で、10月7日に発見されたことからOCT7と名づけられていた、と言う。
久留米は発見した当初、所長に「球菌の全廃棄」を進言するも拒否され、研究所を退職。そして現職で働いていたところに、自分が発見した球菌を藤巻が調査していることを知ってしまった。なんとか殺人を止めたい久留米。しかし、白鳥は久留米が真犯人ではないか、と疑う。
久留米は犯人ではない、と信じる藤巻に、久留米は自分が個人で作った秘密の研究設備を教える。そこでは、久留米が一人でギフトの特効薬(カウンター球菌)を研究していて、ほぼ完成しているとのことだった。
さらに藤巻は、自分の妻がパートタイムで国立生命理工学研究所で働いていたことを突き止める。妻からは、面接時に藤巻、久留米の同僚の奈良茉莉(小野花梨)がいたことを聞く。実は奈良がギフトを使った殺人の首謀者だった。
奈良によると、元総理大臣を殺害したのは元理事長。二人の間になんらかの言い争いがあったらしい。その後も、奈良はギフトの研究サンプル欲しさに何人も殺害していた、とのこと。
その後、バタバタありつつも、奈良、白鳥理事長他、関係者は逮捕、もしくは事情聴取を受け、物語は無事に終わりを告げた。
まず、ここまであらすじを書いていて、とにかく面倒。つまり物語がとっても複雑だった。「誰が真犯人?」とワクワクしながら見れたのは良かったけど、頑張っている藤巻を色々な人たちがどんどんと裏切っていくのを見ていると、見ているのが辛くなった。
また一生懸命頑張っているのに、妻に裏切られてしまった藤巻もさらに可愛そうだった。まぁ夫婦関係なんて当人たちにしかわからないから、奥さんが藤巻に不満があったんだろうな、というのは納得しつつも、いやぁただただ藤巻が可愛そうな状況ばっかりで辛かった。
でももし、本当にか弱い感じの俳優さんが、藤巻を演じていたら、絶対に逆転はないだろうな、と諦めちゃうけど、反町さんが演じていたから「もしかしたら逆転があるのかも?」という気には少しなることができた。
一つびっくりしたのは、高級クラブのママ役の倉科カナさんが、今シーズン2つのドラマに出演している、ということ。このグレイトギフトと正直不動産2。正直は去年からやっているので出るのは当然としても、平行してこのドラマに出ているのはすごいな、と思った。
あとは・・・病院の医者ってあんなに暇なのか?という疑問。パティオで、話し合ったり、理事長室でギフトの話し合いをしたり、夜にクラブに飲みに行ったり・・・。また、ギフトを投入されて死にかけても、カウンター球菌で復活したら、普通に意識を取り戻したり・・・。本当なら、数日安静にしていないといけないんじゃないかな?という気もするけど・・・。その辺はさすがにドラマだな、という感じがした。最近、ドラマが現実とあまりにもかけ離れているとテンションが下がる。
しかし、最後の場面で、もう一人の元研究所・職員だった北本がある人に、レベルAの強力な球菌の調査結果を渡していた。もしかしたら、パート2があるかも?
漫画とか小説とか原作があるのかな?と思ったら、オリジナル脚本とのこと。
完全なミステリーというか、サスペンスというか・・・僕が今まであまり見てこなかった分野のドラマで、最初はどうしようかな?と実は見るのを迷っていた。
しかし反町隆史さんが、とても陰気で優柔不断な医師を演じていて、今までの反町さんのイメージが崩れたので、ちょっとどういう展開になるのか、見てみたくなった。1990年代の人気俳優は、結構出演作を選んだり、役を選んだりするんだろうな、という印象があったので(某・織〇裕〇さんはそうらしい)、このイメージと違う役をどこまでうまくできるのかな?というのも興味があった。
ある日、患者が急性心不全でなくなってしまう。首の辺りに不審な黒墨を発見した病理医の藤巻(反町)。調べた結果、心不全の原因となる球菌であることが判明。理事長に進言するも秘密にしておくように言われる。警察に届けた方がいい、と提案するも拒否される。
入院中の妻の担当医をしている白鳥教授に相談したら、なんと!白鳥教授は殺人球菌を使って理事長を殺害。前回の理事長選で次点だった白鳥教授が理事長に昇格する。そして殺人球菌「ギフト」の秘密を知っている、他の病理医や、医学系大学連合会議の副議長をも殺害してしまう。
そんな時、政界の大物3人が心不全で亡くなる。なんと事務長の本坊(筒井道隆)が、殺人球菌を盗んで、コンサルタントに高額で譲渡していた。さらに殺人球菌を要求してくる事務長。同期の郡司(津田健次郎)に相談したら、偽物を渡すように指示される。しかし簡単にバレてしまい、郡司と藤巻は指定の場所へ。監禁されている事務長。しかし、郡司のトリックでコンサルタントも殺人球菌で殺害されてしまう。
藤巻と本坊の弱みを握った郡司は、白鳥理事長をギフトで殺害して、自分が理事長になろうとする。しかし白鳥理事長の方が上手で、藤巻、本坊、郡司、そして藤巻に協力的だった病理医の久留米穂希(波瑠)をも味方に付けてしまう。
藤巻は久留米と画策して、警視庁の元刑事・神林育人(尾上松也)に密告するも、神林にさえも裏切られ、神林も白鳥理事長の味方につけてしまった。神林は最初の犠牲者の元総理大臣の関係から国立生命理工学研究所が絡んでいることを掴んだ。
そしてその研究所の名簿から、実は久留米が研究所ので以前働いていたことを知る。久留米はギフトの発見者で、10月7日に発見されたことからOCT7と名づけられていた、と言う。
久留米は発見した当初、所長に「球菌の全廃棄」を進言するも拒否され、研究所を退職。そして現職で働いていたところに、自分が発見した球菌を藤巻が調査していることを知ってしまった。なんとか殺人を止めたい久留米。しかし、白鳥は久留米が真犯人ではないか、と疑う。
久留米は犯人ではない、と信じる藤巻に、久留米は自分が個人で作った秘密の研究設備を教える。そこでは、久留米が一人でギフトの特効薬(カウンター球菌)を研究していて、ほぼ完成しているとのことだった。
さらに藤巻は、自分の妻がパートタイムで国立生命理工学研究所で働いていたことを突き止める。妻からは、面接時に藤巻、久留米の同僚の奈良茉莉(小野花梨)がいたことを聞く。実は奈良がギフトを使った殺人の首謀者だった。
奈良によると、元総理大臣を殺害したのは元理事長。二人の間になんらかの言い争いがあったらしい。その後も、奈良はギフトの研究サンプル欲しさに何人も殺害していた、とのこと。
その後、バタバタありつつも、奈良、白鳥理事長他、関係者は逮捕、もしくは事情聴取を受け、物語は無事に終わりを告げた。
まず、ここまであらすじを書いていて、とにかく面倒。つまり物語がとっても複雑だった。「誰が真犯人?」とワクワクしながら見れたのは良かったけど、頑張っている藤巻を色々な人たちがどんどんと裏切っていくのを見ていると、見ているのが辛くなった。
また一生懸命頑張っているのに、妻に裏切られてしまった藤巻もさらに可愛そうだった。まぁ夫婦関係なんて当人たちにしかわからないから、奥さんが藤巻に不満があったんだろうな、というのは納得しつつも、いやぁただただ藤巻が可愛そうな状況ばっかりで辛かった。
でももし、本当にか弱い感じの俳優さんが、藤巻を演じていたら、絶対に逆転はないだろうな、と諦めちゃうけど、反町さんが演じていたから「もしかしたら逆転があるのかも?」という気には少しなることができた。
一つびっくりしたのは、高級クラブのママ役の倉科カナさんが、今シーズン2つのドラマに出演している、ということ。このグレイトギフトと正直不動産2。正直は去年からやっているので出るのは当然としても、平行してこのドラマに出ているのはすごいな、と思った。
あとは・・・病院の医者ってあんなに暇なのか?という疑問。パティオで、話し合ったり、理事長室でギフトの話し合いをしたり、夜にクラブに飲みに行ったり・・・。また、ギフトを投入されて死にかけても、カウンター球菌で復活したら、普通に意識を取り戻したり・・・。本当なら、数日安静にしていないといけないんじゃないかな?という気もするけど・・・。その辺はさすがにドラマだな、という感じがした。最近、ドラマが現実とあまりにもかけ離れているとテンションが下がる。
しかし、最後の場面で、もう一人の元研究所・職員だった北本がある人に、レベルAの強力な球菌の調査結果を渡していた。もしかしたら、パート2があるかも?
(ドラマ)正直不動産2
山下智久主演の「正直不動産2」を見た。去年の同時期にパート1が放送されていて、その続編。
今回は、宿敵ミネルバ不動産に新たな刺客がやってきた。神木(ディーン・フジオカ)は以前は登坂不動産に勤めていた営業のエースだったが、永瀬(山下)に一位を明け渡してから退職。他の不動産で違法な不動産販売を繰り返していたが、最終的には追放されてしまった。そこにミネルバ不動産の鵤社長(高橋克典)が呼び戻した。
ミネルバの神木に顧客を取られたり、契約を横取りされたり、色々な苦難がやってくるが、いつもの正直さでなんとか乗り切っていく永瀬。そんな永瀬の行動に少しつづ変わっていく、ミネルバの元エースで神木に1位を譲った花澤(倉科カナ)。顧客のことを考えるようになり、故に顧客をないがしろにする神木の行動に納得がいかなくなる。
そして次第に神木の過去が知られる。以前は奥さんと幼稚園児の男の子がいたが、運動会の日に交通事故で二人を亡くしてしまう。「パパも仕事で一位になるから、お前も運動会で一位を目指せ」との約束を果たすため、頑張る神木。一位になった時だけ奥さんと子供の幻影が見えるのだと言う。
そんな色々な物語が進む中で、永瀬にも進展があった。正直に生きることで、犬猿の仲だった取引銀行の榎本さんと同棲を始める。しかし榎本さんも仕事が認められニューヨークへ転勤へ。プロポーズをしようと思った永瀬は延期することに。
永瀬が「一位よりも大切なもの」として「誰かが幸せになるお手伝いができること」という言葉を聞いた神木。花澤に一位を取られて2位になってしまうも、花澤の息子にタップダンスを教えることで、気持の変化があった。
ミネルバの鵤社長は、永瀬の引き抜きを試みるも失敗。「登坂不動産には大切な同僚たちがいる」と鵤社長に断りの返事。
最終回はなんとなく、パート3があるのかも?という雰囲気を匂わせつつ終了。まぁあればいいな、と思うけど。とりあえず今回のパート2もとても楽しかった。
今回は、宿敵ミネルバ不動産に新たな刺客がやってきた。神木(ディーン・フジオカ)は以前は登坂不動産に勤めていた営業のエースだったが、永瀬(山下)に一位を明け渡してから退職。他の不動産で違法な不動産販売を繰り返していたが、最終的には追放されてしまった。そこにミネルバ不動産の鵤社長(高橋克典)が呼び戻した。
ミネルバの神木に顧客を取られたり、契約を横取りされたり、色々な苦難がやってくるが、いつもの正直さでなんとか乗り切っていく永瀬。そんな永瀬の行動に少しつづ変わっていく、ミネルバの元エースで神木に1位を譲った花澤(倉科カナ)。顧客のことを考えるようになり、故に顧客をないがしろにする神木の行動に納得がいかなくなる。
そして次第に神木の過去が知られる。以前は奥さんと幼稚園児の男の子がいたが、運動会の日に交通事故で二人を亡くしてしまう。「パパも仕事で一位になるから、お前も運動会で一位を目指せ」との約束を果たすため、頑張る神木。一位になった時だけ奥さんと子供の幻影が見えるのだと言う。
そんな色々な物語が進む中で、永瀬にも進展があった。正直に生きることで、犬猿の仲だった取引銀行の榎本さんと同棲を始める。しかし榎本さんも仕事が認められニューヨークへ転勤へ。プロポーズをしようと思った永瀬は延期することに。
永瀬が「一位よりも大切なもの」として「誰かが幸せになるお手伝いができること」という言葉を聞いた神木。花澤に一位を取られて2位になってしまうも、花澤の息子にタップダンスを教えることで、気持の変化があった。
ミネルバの鵤社長は、永瀬の引き抜きを試みるも失敗。「登坂不動産には大切な同僚たちがいる」と鵤社長に断りの返事。
最終回はなんとなく、パート3があるのかも?という雰囲気を匂わせつつ終了。まぁあればいいな、と思うけど。とりあえず今回のパート2もとても楽しかった。
「リセット」垣谷美雨
「老後の資金がありません」という映画を以前見たことがあるが、その作者の、実は第2作目の小説がこの「リセット」。
3人の47歳の女性が主人公。3人は高校時代の同級生。東京でたまたま再会し飲みに出掛けたお店で、30年前の高校時代に戻ってしまうというお話。
知子は東京の短大を卒業後、高校時代の彼氏と結婚して専業主婦に。大学生の息子、高校生の娘を育て上げるが、子育てに非協力的な夫に愛想をつかしている。
薫は大学を卒業後、ソフトウェア会社に勤務する優秀は課長。独身で周りからの偏見などに疲れ切っている。
晴美は高校時代には不良だった。行きずりの男との一夜で妊娠し中絶。高校も中退し、職を転々としながら今まで生きていた。現在は昼間はコンビニ、夜はスーパー銭湯の掃除のバイトをしている。
そんな彼女たち3人が、故郷の特産品フェアで偶然に出会い、食事に出かけたレストランで、店員の操作によって30年前にタイムスリップしてしまった。
気が付いたら3人とも高校生。でも記憶は47歳のまま。それぞれが人生をやり直すため奮闘していく。
知子は「女優になりたい」という夢を叶えるべく、色々なオーディションを受ける。その一つでは「ヌードになれる人」という監督の要望に唯一手を挙げて、見事主役を獲得する。そして有名女優の仲間入りをするが、デビュー作がヌード、ということで世間からはあまり良い目で見られない。その後は細々とした役しか与えられず、独身のまま15年が過ぎる。
薫は、知子の旦那だった人と無事に結婚する。最初は専業主婦になるが、子供ができないのでスーパーにパートで働くようになった。そうしたら仕事ぶりが認められて、本店の店長を任されるようになった。しかし実際はパートのままで給料も時給制。旦那は高校時代はカッコいいと思えたが、30歳も過ぎるとパッとしないタダの男になっていた。
晴美は、飲み屋をやっている母親の手伝いをしながら、母親のパトロンの弱みにつけこんでお金をせびり、そのお金で短大へ行った。そして高校の同級生で、医者になった人と結婚。一人息子を授かるも、育児ノイローゼになり子供に虐待。離れの小屋に隔離されて一人寂しい生活を送っていた。
15年経ったある日、3人をタイムスリップさせたレストランが開店することがわかった。早速3人はそのレストランに行った。地下の個室の部屋には、壁掛けの絵画があり、その裏にタイムスリップのボタンがある。
15年前にタイムスリップをした店員に、「2回だけタイムスリップができる。あなた方は一回使っているからあと一回だけ」と言われる。3人は色々と話し合って、結局は3人とも15年後、つまりタイムスリップをする前の時間、47歳の自分の戻ることを決意する。
知子は、戻った後は旦那の顔色をうかがうことなく、自分の思っていることを直接、ちゃんと言うようになった。またアルバイトを始め、そして趣味で地元の劇団に参加するようになった。
薫は、それまでやっていたソフトウェア会社を辞め、出張掃除の会社に転職。そこで技術を学んだ後に自ら開業。健康に良いオーガニックの洗剤だけを使った掃除の会社で、徐々に人気が出てきてテレビでも紹介され、お陰で業績も順調。
晴美は、47歳に戻った直後に母親が状況。どうも母親のパトロン(陶芸家)が死ぬ間際に焼き物を10点ほど譲ってくれた。それを骨董品屋に持っていったら、かなりの金額で売れたとのこと。その資金でお店を売り、晴美と一緒に住むことに。そして晴美と二人で今川焼屋をオープン。これもまたテレビに紹介されて人気が出て事業を拡大している。
という感じのあらすじ。
「老後の資金がありません!」の作者ということで、コメディかな?と勝手に想像していたが、実際にはとっても真面目な物語だったので、途中から心を引き締めて読んだ。3人の主人公が僕よりも3~5年ほど年上のようなので、なんとなく彼女たちのタイプスリップ後の生活とか当時の状況とか理解できた。
本書の最後に、作者へのインタビューがあった。柿谷さんは40歳を過ぎてから小説を書き始めて、1作目ですでに評価されていて、これが2作目というのもすごい。世の中には小説家になりたくて、何作も書いてはコンクールとかに応募している人が多々いるというのに・・・。
その作者がこの本を読むきっかけになったのが、女性の地位。昔は「女性は結婚して子供を産んで育てて、旦那を立てる」みたいな男尊女卑があからさまになっていた。その状況に疑問を投げかけたかった、というようなことを言っていた。
本書を読みながら、自分も毎日できることをやっているが、奥さんのことをサポートできているか?奥さんに愛想を付かされていないか、結構心配になった。
ドラマ化されているのかな?と調べたらやっぱり、大阪MBS放送ですでにされていた。
https://www.mbs.jp/reset/
知子役を鈴木保奈美、薫役が高島礼子、晴美役が坂井真紀。この3人だけでも豪華なのに、その周りを寺脇康文や高橋恵子が固めていて、結構ビックリ。正確な放送日はわからないけど、多分、2012年ぐらい?一度見てみたかったなぁ~。
人は誰でも、「もしあの時、違った選択をしていたら」とか思うんだろうけど、この本を読んでみると、実はすでに自分たちは常に正しい選択をしていて、正しい方向に進んでいるのかな?と思った。その時々でベストの道を選んでいて、それが運命として既に決められているんだと思う。だからもし僕が同じように30年前とか高校時代とかにタイムスリップをしても、途中で現代に戻ってくると思う。
とても読みやすく、どんどんと読み進めていける、よい作品だった。
3人の47歳の女性が主人公。3人は高校時代の同級生。東京でたまたま再会し飲みに出掛けたお店で、30年前の高校時代に戻ってしまうというお話。
知子は東京の短大を卒業後、高校時代の彼氏と結婚して専業主婦に。大学生の息子、高校生の娘を育て上げるが、子育てに非協力的な夫に愛想をつかしている。
薫は大学を卒業後、ソフトウェア会社に勤務する優秀は課長。独身で周りからの偏見などに疲れ切っている。
晴美は高校時代には不良だった。行きずりの男との一夜で妊娠し中絶。高校も中退し、職を転々としながら今まで生きていた。現在は昼間はコンビニ、夜はスーパー銭湯の掃除のバイトをしている。
そんな彼女たち3人が、故郷の特産品フェアで偶然に出会い、食事に出かけたレストランで、店員の操作によって30年前にタイムスリップしてしまった。
気が付いたら3人とも高校生。でも記憶は47歳のまま。それぞれが人生をやり直すため奮闘していく。
知子は「女優になりたい」という夢を叶えるべく、色々なオーディションを受ける。その一つでは「ヌードになれる人」という監督の要望に唯一手を挙げて、見事主役を獲得する。そして有名女優の仲間入りをするが、デビュー作がヌード、ということで世間からはあまり良い目で見られない。その後は細々とした役しか与えられず、独身のまま15年が過ぎる。
薫は、知子の旦那だった人と無事に結婚する。最初は専業主婦になるが、子供ができないのでスーパーにパートで働くようになった。そうしたら仕事ぶりが認められて、本店の店長を任されるようになった。しかし実際はパートのままで給料も時給制。旦那は高校時代はカッコいいと思えたが、30歳も過ぎるとパッとしないタダの男になっていた。
晴美は、飲み屋をやっている母親の手伝いをしながら、母親のパトロンの弱みにつけこんでお金をせびり、そのお金で短大へ行った。そして高校の同級生で、医者になった人と結婚。一人息子を授かるも、育児ノイローゼになり子供に虐待。離れの小屋に隔離されて一人寂しい生活を送っていた。
15年経ったある日、3人をタイムスリップさせたレストランが開店することがわかった。早速3人はそのレストランに行った。地下の個室の部屋には、壁掛けの絵画があり、その裏にタイムスリップのボタンがある。
15年前にタイムスリップをした店員に、「2回だけタイムスリップができる。あなた方は一回使っているからあと一回だけ」と言われる。3人は色々と話し合って、結局は3人とも15年後、つまりタイムスリップをする前の時間、47歳の自分の戻ることを決意する。
知子は、戻った後は旦那の顔色をうかがうことなく、自分の思っていることを直接、ちゃんと言うようになった。またアルバイトを始め、そして趣味で地元の劇団に参加するようになった。
薫は、それまでやっていたソフトウェア会社を辞め、出張掃除の会社に転職。そこで技術を学んだ後に自ら開業。健康に良いオーガニックの洗剤だけを使った掃除の会社で、徐々に人気が出てきてテレビでも紹介され、お陰で業績も順調。
晴美は、47歳に戻った直後に母親が状況。どうも母親のパトロン(陶芸家)が死ぬ間際に焼き物を10点ほど譲ってくれた。それを骨董品屋に持っていったら、かなりの金額で売れたとのこと。その資金でお店を売り、晴美と一緒に住むことに。そして晴美と二人で今川焼屋をオープン。これもまたテレビに紹介されて人気が出て事業を拡大している。
という感じのあらすじ。
「老後の資金がありません!」の作者ということで、コメディかな?と勝手に想像していたが、実際にはとっても真面目な物語だったので、途中から心を引き締めて読んだ。3人の主人公が僕よりも3~5年ほど年上のようなので、なんとなく彼女たちのタイプスリップ後の生活とか当時の状況とか理解できた。
本書の最後に、作者へのインタビューがあった。柿谷さんは40歳を過ぎてから小説を書き始めて、1作目ですでに評価されていて、これが2作目というのもすごい。世の中には小説家になりたくて、何作も書いてはコンクールとかに応募している人が多々いるというのに・・・。
その作者がこの本を読むきっかけになったのが、女性の地位。昔は「女性は結婚して子供を産んで育てて、旦那を立てる」みたいな男尊女卑があからさまになっていた。その状況に疑問を投げかけたかった、というようなことを言っていた。
本書を読みながら、自分も毎日できることをやっているが、奥さんのことをサポートできているか?奥さんに愛想を付かされていないか、結構心配になった。
ドラマ化されているのかな?と調べたらやっぱり、大阪MBS放送ですでにされていた。
https://www.mbs.jp/reset/
知子役を鈴木保奈美、薫役が高島礼子、晴美役が坂井真紀。この3人だけでも豪華なのに、その周りを寺脇康文や高橋恵子が固めていて、結構ビックリ。正確な放送日はわからないけど、多分、2012年ぐらい?一度見てみたかったなぁ~。
人は誰でも、「もしあの時、違った選択をしていたら」とか思うんだろうけど、この本を読んでみると、実はすでに自分たちは常に正しい選択をしていて、正しい方向に進んでいるのかな?と思った。その時々でベストの道を選んでいて、それが運命として既に決められているんだと思う。だからもし僕が同じように30年前とか高校時代とかにタイムスリップをしても、途中で現代に戻ってくると思う。
とても読みやすく、どんどんと読み進めていける、よい作品だった。