(ドラマ)100万回言えばよかった

佐藤健、井上真央、松山ケンイチ主演の刑事系+恋愛系ドラマ。

hyakumankai.jpg

佐藤健が幽霊になって・・・というイントロダクションでちょっと興味が湧いてきて、見始めるようになった。

佐藤健と井上真央は中学生の時に、それぞれが家庭内で問題があり、子供のいない保護司の元で一緒に生活したことがある仲だった。それが20年?ほど経って再会し、付き合うようになった。佐藤健はシェフとしてレストランで働き、井上真央はヘアサロンで美容師をしている。

ある日、井上の誕生日に佐藤のアパートでお祝いディナーをする予定だったが、佐藤は表れず、井上は冷蔵庫を開けると、その夜に二人でお祝いをするための料理が残されていた。

佐藤が次の日になっても戻ってこないので、井上は警察に捜査願いを出す。刑事の松山は親身になって捜査をする。そんな時に街中で佐藤を目撃する。が、なんと佐藤は幽霊となっていて、松山にしか見えない。松山の実家はお寺で代々霊感が強い家系だった。

佐藤によると、彼は「どうして自分が幽霊になったのか?死んだとして、どうして死んだのか記憶が全くない」とのこと。松山によって、佐藤が幽霊になった、と聞かされた井上は動揺するが、松山を介してお互いにコミュニケーションを取ることに。

そうしているうちに佐藤の死体が山中で発見される。そして葬儀が行われた。納得のできない井上。そして幽霊になった佐藤。最終的には、佐藤のレストランのオーナーで、保護司のサポートもしていた荒川良々が佐藤を殺したことが判明。荒川良々は、保護司をサポートしていることを表向きの理由にして、実は保護司の所に預けられていた女の子達に夜の仕事をさせていた。それを佐藤に知られてしまったために殺してしまった。

さて、物語としては1年ほど前にやっていた、堤真一主演の「妻、小学生になる」に似ている感じもして、僕的には結構期待しているところがあった。さらに今回は、殺人事件というミステリーの要素もあり、そこが結構面白かった。中盤から幽霊がどうこうよりも、殺人犯が誰なんだ?というところにばかり注目してしまった。

お笑いコンビ、インパルスの板倉さんが幽霊役で出てくる。そして佐藤の相談相手として面白おかしく掛け合いをするのだが、なかなか良い味を出していて良かった。ただ彼がどうして幽霊になった、とか、彼に関して描かれている部分があまり少なく、そして最終回で無理やりこじつけたかのように、彼のいきさつに触れて、強引に完結してしまったのは、ちょっと雑かなぁ、と思った。まぁいいけど。

あと韓国人の女優さんが出てきて、井上の心療内科?の医師として井上の相談に乗ったりするのだが、物語としてこの役柄が必要だったかなぁ、と思うとちょっと疑問。色々な偶然が重なって井上と仲良くなるのだが、その辺もドラマだからこそ、という感じで不自然感があった。

最終回の前の回で、一度成仏した佐藤が突然戻ってきて、井上にも姿が見えて、話もできて、一日だけ一緒に過ごせる、という夢のような時間ができる。二人でやりたいことをやり、松山にもちゃんとお礼を言って、板倉さんにもお礼を言って、最後は井上と二人で思い出の海岸に言って朝まで話をして、そして最後に成仏する、というエンディング。

もともと幽霊という設定がドラマだからこそ、なので、成仏した幽霊が戻ってくるとか何でもありだけど、最初はちょっと納得がいかなかった。でも、見ているうちに関わってくれた人たちにお礼を言ったりしているのを見て、とても最高のハッピーエンドだな、と思った。

夜が明けて明るくなった海を見ながら、成仏した佐藤がいなくなって一人で歩いていく井上を見ていたら、ちょっと悲しくなったけど、好きな人の死をちゃんと受け入れられて良かった、と思った。

なかなか良いドラマを見れて良かった。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。