(ドラマ)ファーストペンギン!
日本テレビ系列のドラマ、「ファーストペンギン!」を見た。
これは実話を元にしたドラマ、ということで見ることにした。あと堤真一さんも出演されているので、それも興味があった。堤さんは前回の「妻、小学生になる」でも好演されていたし、堤さんが出演される最近のドラマは恋愛系ではないので見やすい。
シングルマザーで行き場のなくなった主人公・岩崎和佳(のどか)を演じる奈緒。最初は旅館の仲居などをしていたが、「コンサル、英訳・和訳などやります」みたいな名刺を見た、さんし船団丸の片岡(堤真一)が連絡を取る。
「浜を守りたいんじゃ」。それまでは、取ってきた魚は全て漁協の言い値で引き取られ、両氏の仕事はキツくて、安月給で、若い人たちがどんどん減っていく世界だった。
奈緒の子供(5歳ぐらい?)は、都会では魚が食べられなかったが、取れたての新鮮な魚は問題なく食べれることができた。魚を漁協に通すと冷凍され、時間が経ち、鮮度が落ちるのが原因だったようだ。
それなら漁師が取った魚を直接、消費者に届ける「おさかなボックス」をやってみたらどうだろうか?と提案しやってみることに。そのためには、市、県、農林水産省の認可が必要だったが、あれやこれやと手を尽くし、なんとか認可を取れた。
知らない間に話が進んで、勝手なことをされた漁協は、さんし船団丸に氷や船のガソリンの供給を止めたり、嫌がらせをするように。また漁師も、大変な漁の後に、魚を箱詰めしたり血抜きをしたりするのを嫌がって、やりたくない!と反抗したり・・・、数々の困難を乗り越えていく。
ある程度、「おさかなボックス」が軌道に乗ったころ、まだまだ許せない漁協は、政治家先生に助けを求める。そして新人漁師の中に刺客が入り、船の転覆するように仕掛け、高額な網をダメにしてしまうような事態になった。さらに漁協も、さんし船団丸に貸していたお金の返済を要求。
そのころ、農林水産省に講演を依頼されていた奈緒は、その時に知り合った元官僚のコンサルに助けを求め、出資をしてもらえることになった。しかし、その出資元が外国企業で、漁場を乗っ取られる可能性があるため、出資を断ることにした。
話し合いの結果、漁協から再度出資をしてもらうこと、おさなかボックスを続ける代わりに、奈緒が漁港から去る、ということで決着した。そこで物語は終了。
元のストーリーは、実話を元にしているらしいが、実際には漁協はそれほど悪くないらしく、また後半は完全にフィクションになっているらしい。モデルとなった女性は今も船団丸でおさかなボックスをやっているらしいし、ドラマは結構デフォルメをしているとのこと。
https://www.kuchizuke-movie.com/category/firstpenpenguin/
日本経済がどん底のまま、停滞している中で、こうした新しい発想で新しいビジネスが出てくることは、とても良いことだと思うし、そういう状況において、ある種、日本的でもある、保守的な立場の人たちが、リスクを取らないで変化を恐れている状況は、考えさせられるところが多々あった。
これはドラマの中だけの状況ではなく、日本のほとんど全ての業種、業界において保守的になっているんだと思う。失敗が許されない風土。年上の言う事が絶対で、なかなか新しいことが始められない若者。年上がもっと若い発想を尊重し、求めて、そして若者がどんどん出てくる社会にならないと、日本経済は復活しないだろうと思う。
ドラマでは、おさかなボックスがメインでストーリーが進んでいくが、僕が好きなのは、周りの人たちのちょっとしたサブストーリーがあったこと。堤真一とその息子の関係、梶原善の息子・上村侑、ママ友の志田未来、若手漁師の鈴木伸之・・・、最終回の最後に流れる「その後」は「よかったねぇ~」と思わせるものばかり。これを見せるために、これまでの10話があったんだなあ、と思った。
なかなか面白いドラマだった。堤真一さんの次回のドラマも楽しみだ。
これは実話を元にしたドラマ、ということで見ることにした。あと堤真一さんも出演されているので、それも興味があった。堤さんは前回の「妻、小学生になる」でも好演されていたし、堤さんが出演される最近のドラマは恋愛系ではないので見やすい。
シングルマザーで行き場のなくなった主人公・岩崎和佳(のどか)を演じる奈緒。最初は旅館の仲居などをしていたが、「コンサル、英訳・和訳などやります」みたいな名刺を見た、さんし船団丸の片岡(堤真一)が連絡を取る。
「浜を守りたいんじゃ」。それまでは、取ってきた魚は全て漁協の言い値で引き取られ、両氏の仕事はキツくて、安月給で、若い人たちがどんどん減っていく世界だった。
奈緒の子供(5歳ぐらい?)は、都会では魚が食べられなかったが、取れたての新鮮な魚は問題なく食べれることができた。魚を漁協に通すと冷凍され、時間が経ち、鮮度が落ちるのが原因だったようだ。
それなら漁師が取った魚を直接、消費者に届ける「おさかなボックス」をやってみたらどうだろうか?と提案しやってみることに。そのためには、市、県、農林水産省の認可が必要だったが、あれやこれやと手を尽くし、なんとか認可を取れた。
知らない間に話が進んで、勝手なことをされた漁協は、さんし船団丸に氷や船のガソリンの供給を止めたり、嫌がらせをするように。また漁師も、大変な漁の後に、魚を箱詰めしたり血抜きをしたりするのを嫌がって、やりたくない!と反抗したり・・・、数々の困難を乗り越えていく。
ある程度、「おさかなボックス」が軌道に乗ったころ、まだまだ許せない漁協は、政治家先生に助けを求める。そして新人漁師の中に刺客が入り、船の転覆するように仕掛け、高額な網をダメにしてしまうような事態になった。さらに漁協も、さんし船団丸に貸していたお金の返済を要求。
そのころ、農林水産省に講演を依頼されていた奈緒は、その時に知り合った元官僚のコンサルに助けを求め、出資をしてもらえることになった。しかし、その出資元が外国企業で、漁場を乗っ取られる可能性があるため、出資を断ることにした。
話し合いの結果、漁協から再度出資をしてもらうこと、おさなかボックスを続ける代わりに、奈緒が漁港から去る、ということで決着した。そこで物語は終了。
元のストーリーは、実話を元にしているらしいが、実際には漁協はそれほど悪くないらしく、また後半は完全にフィクションになっているらしい。モデルとなった女性は今も船団丸でおさかなボックスをやっているらしいし、ドラマは結構デフォルメをしているとのこと。
https://www.kuchizuke-movie.com/category/firstpenpenguin/
日本経済がどん底のまま、停滞している中で、こうした新しい発想で新しいビジネスが出てくることは、とても良いことだと思うし、そういう状況において、ある種、日本的でもある、保守的な立場の人たちが、リスクを取らないで変化を恐れている状況は、考えさせられるところが多々あった。
これはドラマの中だけの状況ではなく、日本のほとんど全ての業種、業界において保守的になっているんだと思う。失敗が許されない風土。年上の言う事が絶対で、なかなか新しいことが始められない若者。年上がもっと若い発想を尊重し、求めて、そして若者がどんどん出てくる社会にならないと、日本経済は復活しないだろうと思う。
ドラマでは、おさかなボックスがメインでストーリーが進んでいくが、僕が好きなのは、周りの人たちのちょっとしたサブストーリーがあったこと。堤真一とその息子の関係、梶原善の息子・上村侑、ママ友の志田未来、若手漁師の鈴木伸之・・・、最終回の最後に流れる「その後」は「よかったねぇ~」と思わせるものばかり。これを見せるために、これまでの10話があったんだなあ、と思った。
なかなか面白いドラマだった。堤真一さんの次回のドラマも楽しみだ。
2022-12-10 15:56
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