(ドラマ)アトムの童

山崎賢人主演のゲームを主軸としたビジネス系ドラマ。

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昔、匿名のゲームプログラマー・ジョンドゥーとして名を馳せた山崎賢人と松下洸平。そして実はもう一人、アドバイザー的な共通の友人・桝俊太郎がいたが、出資を求めるために新興IT企業・サガスに交渉に行ったら、契約に仕方に問題があったため、自分たちが開発したゲームを乗っ取られてしまう。そして桝はそれがきっかけで自殺してしまう。

それ以降、別々に活動していた山崎と松下だが、老舗おもちゃ会社「アトム」の復興のために、協力してゲームを作ることになった。色々な試練があるなかで、超人気のゲームをつくることになったが、これも銀行の汚い資金操作の末に「アトム」の会社自体を乗っ取られてしまう。

その後、独立して「アトムの童」という会社を立ち上げ直す。おもちゃもゲームも少しづつ軌道に乗り始めた頃、サガスが買収されそうな状況になる。社長のオダギリ・ジョーは、山崎と松下に助けを願い出る。成功したら「アトム」の特許を返してもらえるという条件で、サガスに協力する山崎。でも、桝のことを許せない松下は協力を拒む。

山崎の協力のお陰で買収を免れたサガスは、アトムに特許を返還しめでたし、めでたし、で物語は終了。

まず感想をしては、「物語の進みが早すぎて、ワクワク感に欠けた」というのが第一印象。山崎と松下が、最初はいがみ合っていたのに、協力し合うことになったところは、結構あっさりしていて、「そんなに簡単に仲直りできたんだ」と思った。

ゲームという題材についても、元々自分自身がゲームをやる人間ではないので、山崎がゲームについて熱く語る場面でも、ナカナカ台詞が入ってこなかった、というのもあった。またアトムロイドという技術が、どういう特許なのか、というものよくわからなかったし、ゲームの技術関連でも少し詰めが甘いのかな、という感じがした。

今回のドラマは完全オリジナル作品ということで、半沢直樹や下町ロケットと比べるには失礼かもしれないけど、ちょっと物語に「捻り」というか、「そういう展開か!」というワクワク感があまりなったように思う。

最終回の「その後」のシーンについても、へぇ~、という感じもなかったし、何か最後までチグハグした感じ。

菅田将暉がべた褒めした、という俳優・山崎賢人についていえば、とっても頑張って演技していたと思うし、菅田将暉が褒める理由もよくわかった。
松下洸平は前回見たドラマ「最愛」で、とっても良い演技をしていたし、今回も期待していた。そして演技自体はうまいし、見ていて安心はできた。二人とも良い演技をしていただけに、ドラマのストーリー展開の乏しさがとても残念。

他の出演陣、風間杜夫、山崎務、麻生祐未など豪華なキャストが並んでいたのに、ちょっともったいない感じだった。これまで数々の名作を出してきたTBSの日曜劇場枠なので、次回作に期待したい。

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